セルヒオ・ブスケツ

 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグが2日に行われ、バルセロナが敵地でレアル・マドリードを1-0で下した。同試合にスタメン出場した元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツが、“エル・クラシコ”の最多出場記録を塗り替えた。

 試合は27分、バルセロナが相手内でボールを奪い、スペイン代表FWフェラン・トーレスのスルーパスに抜け出したコートジボワール代表MFフランク・ケシエがフィニッシュまで持ち込む。GKに弾かれたボールが相手に当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで先手を取った。後半はレアル・マドリードに押し込まれる時間が続いたものの、最後まで失点を許さない。試合はこのままタイムアップを迎え、バルセロナが敵地開催のファーストレグを制した。

 同試合のピッチに立ったことで、ブスケツの公式戦における“エル・クラシコ”の出場試合数が「46」に到達。これはかつてバルセロナの“伝説”として数々の記録を作ってきたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現:パリ・サンジェルマン)、さらにレアル・マドリードのキャプテンを務めて“白い巨人”に数々のタイトルをもたらした元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(現:パリ・サンジェルマン)が記録した最多出場試合数「45」試合を超えて、“エル・クラシコ”出場試合数ランキングで単独トップに立つこととなった。

 ブスケツが初めて“エル・クラシコ”のピッチに立ったのは、トップチームデビューを飾った2008-09シーズンのラ・リーガ第15節。ホーム開催のレアル・マドリード戦にて、元アイスランド代表FWエイドゥル・グジョンセン氏に代わって63分からピッチに立った。同試合は82分にカメルーン代表FWサミュエル・エトー氏が均衡を破るゴールを決めると、続く89分にもメッシが追加点を挙げ、2-0とバルセロナが勝利していた。

 その後、ブスケツはラ・リーガにおける“エル・クラシコ”のピッチに立たなかったのは1試合のみ。2019-20シーズンのラ・リーガ第10節、ホーム開催のレアル・マドリード戦はベンチでタイムアップの笛を聞いたものの、同試合以外の全28試合はピッチ上で戦ってきた。その他、コパ・デル・レイで9試合、スーペル・コパ・デ・エスパーニャで7試合に出場。2010-11シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝でも両クラブは顔を合わせており、ブスケツは2試合ともにフル出場。2戦合計3-1での勝利に貢献すると、最終的にバルセロナは“ビッグイヤー”を掲げることとなっていた。

 なお、今季は合計5度の“エル・クラシコ”が開催されることが確定している。コパ・デル・レイ準決勝ファーストレグはそのうち3戦目。この後、19日にラ・リーガ第26節で再び対戦し、4月5日にはコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグが予定されている。どちらもバルセロナのホームで開催予定だ。負傷や出場停止などの大きなアクシデントがなければ、ブスケツの出場試合数はさらに増えることとなるだろう。