3月4日、FIFA ワールドカップカタール 2022で日本代表を牽引した2人の戦士が激突する。堂安律が所属するフライブルクと板倉滉が所属するメンヘングラートバッハの試合が行われるのだ。フライブルクは今季、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いを繰り広げている。最終順位を出場圏内で終えるためにも、勝ち点を簡単に落とせない切迫した状況だ。
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一方でメンヘングラートバッハは思うように勝ち点を伸ばせず、中位に位置している。チームに漂う停滞感を払拭するためにも、この試合は勝利を掴みたい。両者の立ち位置は異なるが、お互いにとって勝ち点を落とせない重要な一戦となるのは間違いない。
今季躍進のフライブルク。堂安のコンディションに不安も
フライブルクはドイツ人指揮官クリスティアン・シュトライヒの下で攻守にアグレッシブなサッカーを展開している。攻撃では細かくパスを繋いで相手ゴールに迫り、守備では統率されたプレスでボールを奪いに行く。それに加え、状況に応じて中央とサイド、ポゼッションとカウンターを使い分ける柔軟性も備えており、臨機応変な戦いをできているのが躍進の理由だ。
こうしたチームの中で、堂安は右サイドのレギュラーとしてリーグ戦全試合に出場し、2得点3アシスト(3月2日時点)という成績を残している。攻撃では得意のカットインシュートで、守備では献身的なプレーでチームに貢献している。不安要素を挙げるなら、堂安は前節のレバークーゼン戦で体調不良によって25分で交代した。すでにチーム練習に合流しており、この試合の出場に問題はないと思われるが、コンディションがどこまで回復しているかは気になる部分だ。
不安定なメンヘングラートバッハ。板倉はチームを救えるか
メンヘングラートバッハは2月のブンデスリーガでかなり不安定な戦いを見せた。リーグ戦4試合で1勝1分2敗。2月18日の試合では王者バイエルンに勝利する一方で、ヘルタ戦(2月12日)、マインツ戦(2月25日)では4失点を記録している。
こうしたチームにおいて、板倉はセンターバックのレギュラーとして13試合に出場している。DFの中心選手としての立場を確立し、安定したパフォーマンスを見せていた。ただ2月に入ってからはチームの不安定さに引っ張られる試合も増えており、前節のマインツ戦では自身も低調なプレーに終わった。前節の大敗から上手く切り替えられるかが、この試合に臨むうえで重要な部分となるだろう。
日本人同士のマッチアップも
この試合においての注目ポイントの一つが日本人同士のマッチアップだ。ポジションが完璧に嚙み合う訳ではないが、FWの堂安とDFの板倉ということもあり、流れの中で数回マッチアップが実現する可能性は十分にある。東京五輪世代として世代別から日本を代表してきた二人のマッチアップの行方が、チームの勝敗を左右するかもしれない。
(ABEMA/ブンデスリーガ)









