伊藤沙恵女流三段「ぶつかることも予想」リーダー級の香川愛生女流四段&上田初美女流四段と熱き闘志を原動力に頂点へ/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 第1回覇者の伊藤沙恵女流三段(29)が、“ガチメンバー”で団体戦でも勝ちに行く。女流棋士による早指し団体戦「女流ABEMAトーナメント2023」のドラフト会議が3月4日に放送された。初代女王の伊藤女流三段は一巡目に香川愛生女流四段(29)、二巡目に上田初美女流四段(34)の“経験者”を指名。全員がリーダー級の強力な編成だけに「(チーム内で)ぶつかることもあるとは予想しています」。熱き闘志を原動力に、頂点へと突き進む。

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 伊藤女流三段は、公式戦での活躍はもちろん、Youtubeにコラム執筆など各方面で才能を発揮する香川女流四段&上田女流四段を自軍に招き入れた。前回優勝チームのメンバーでもある香川女流四段を一巡目指名とあり、競合も覚悟だったという。「今回はくじ引きをしてみたいなと思いまして、かぶりそうな人を選んだつもりでした。でも結果は『あれっ?』という感じでした」。事前の予告通り、「年代の近い」香川女流四段をすんなり獲得。二巡目には「上田さんが残っている想定をしていなかったので良かった…」とこちらもスマートに意中の人を射止め、狙い以上の結果に喜びがあふれた。

 自ら「優勝候補ですよ!」と胸を張る“ガチメンバー”の強力なチーム編成。しかし、「組んでみて思ったんですが、私の意見が通るかどうか(笑)」と苦笑いを浮かべる場面も。「お二人ともはっきりと意見をおっしゃる方なので、ぶつかることもあるとは予想しています。そういうのもまた、チーム戦じゃないと味わえないこと。楽しみにしています」。強い個性も勝利への原動力に変えていくつもりだ。

伊藤沙恵女流三段「ぶつかることも予想」リーダー級の香川愛生女流四段&上田初美女流四段と熱き闘志を原動力に頂点へ/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 個人戦として開催された第1回大会で優勝経験を持つ伊藤女流三段ながら、勝利のゆくえは「私次第ですよね。リーダーの中で一番弱いので、いや、本当に…」。今大会は4チームでの開催とチーム数が絞られた分、どのリーダーも経験値や棋力を重視したオーダーとなっている。他チームを見渡し、「どこともやりたくないですね…。私、見ていたいです!(笑)たまらなく楽しいです、自分の出番がなければ」と笑った。

 念願のタイトルを経験し、より視野は広がった。「もちろんやるからには勝ちたい。みんなで高め合っていきたいという思いもありますし、人間的に魅力的な人になれたらと思っています」。全速前進、彩り豊かなチームメイトとともに優勝へ一直線で突き進む。

◆女流ABEMAトーナメント 第1回大会は個人戦、第2回大会から団体戦になった。第3回の「2023」は4人のリーダーがドラフトで2人ずつ指名、3人1組のチームを結成し、トーナメントで優勝を争う。持ち時間は5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は5本先取の9本勝負で行われ、第5局までに必ず全員が1局以上指さなくてはならない。
ABEMA将棋チャンネルより)

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