元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツとの契約延長を検討しているバルセロナだが、交渉は難航する可能性が高いようだ。5日、スペイン紙『アス』が伝えている。
現在34歳のブスケツはバルセロナの下部組織出身で、2008年9月にトップチームデビューを果たした。以降は中盤の絶対的主軸として君臨し、ここまで公式戦通算711試合に出場し18ゴール43アシストを記録。8度のラ・リーガ制覇や3度のチャンピオンズリーグ(CL)優勝など、数多くのタイトル獲得に貢献している。
今シーズンもここまで公式戦31試合に出場するなど、依然として中心選手として活躍しているブスケツ。しかし、バルセロナとの現行契約は今年6月末で満了に。メジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミや、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得したことで話題を集めたアル・ナスル(サウジアラビア)からの関心が明らかになっており、来シーズン以降の去就には大きな注目が集まっている。
報道によると、すでにバルセロナは来シーズン以降のチーム編成に向けて獲得候補のリストアップと並行し、現有戦力の再評価も行なっている模様。それぞれの選手について、契約延長や退団の可能性などが議論されているという。ブスケツについては、チームを率いるシャビ・エルナンデス監督が残留を熱望していることから、クラブ側も契約延長に乗り出す可能性が高いようだ。
しかしながら、両者の契約延長交渉は給与などの条件面がネックとなり、難航する可能性が高いようだ。『アス』は、深刻な財政難に陥っているバルセロナは、ブスケツに対して現在と同様の経済条件を提示することができないと指摘。クラブ側は1年間の契約延長を望んでいるものの、その際に提示される年棒や週給は減額される可能性が高いと伝えている。
両者の交渉は早ければ来週中に開始される見込み。ブスケツの獲得を狙うインテル・マイアミやアル・ナスルは夏の移籍市場での獲得に向けて、今後は好条件のオファーを提示すると見られている。こうしたこともあり、バルセロナが提示した条件次第では同選手が退団を決意する可能性も否定できないようだ。