クリスティアーノ・ロナウド

 アル・ナスル(サウジアラビア)所属のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、トルコ大地震の被災地へ支援物資を送ったようだ。5日、イギリスメディア『スカイスポーツ』やスペイン紙『マルカ』などが伝えている。

 現地時間の2月6日未明、トルコ南東部を震源とするマグニチュード7.8の大きな地震が発生。トルコと隣国シリアでは多くの建物が倒壊し、火災などの2時災害も発生するなど甚大な被害をもたらしている。この地震による犠牲者は5万人を超えており、多くの人々が過酷な避難生活を余儀なくされている。

 現地でのボランティア活動や他国からの寄付・物資提供など世界中で支援の輪が広がる中、サッカー界からも被災地への支援の動きが見られている。マンチェスター・C所属のドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンは、現地の食品輸送会社と協力し被災地へ食料を提供。また、スュペル・リグ(トルコ1部リーグ)のベシクタシュは、本拠地での試合にてぬいぐるみや防寒具を集めるイベントを実施し、寄せられた物資を被災地へと輸送していた。

 そうした中、サッカー界のスーパースターであるC・ロナウドも被災地への支援を行なったようだ。報道によると、同選手はトルコとシリア両国の被災地へテントや毛布、食料品、ベッド、ベビーフードおよびミルク、医療品などを飛行機で輸送。『マルカ』によると、支援物資は35万ドル(約4700万円)相当であるとのことで、輸送費についてもC・ロナウド自身が負担したという。

 また、同選手はシリアで被災した1人の少年の夢を叶えたことでも話題になっているという。『スカイスポーツ』によると、C・ロナウドは今回の大地震で被災したシリア人少年を、自身が所属するアル・ナスルの試合に招待。試合前には対面を果たし、抱擁を交わしたという。この少年は震災直後に救助隊に対して「C・ロナウドと会うのが僕の夢」と語っていたとのことで、C・ロナウド本人がその夢を叶えた形となった。『スカイスポーツ』は少年本人の次のようなコメントを紹介している。

「C・ロナウドを見たとき、夢だと思ったよ。自分を信じられなかった。この夢がいつ終わるのか僕にはわからなかったし、夢でないことを神に祈った。みんなにC・ロナウドと会ってほしい。とても良い人だったんだ」