【侍ジャパン強化試合】日本代表8−1阪神(3月6日/京セラD大阪)
MLB組が合流した野球日本代表「侍ジャパン」が、全選手が揃って初めての実戦を勝利で飾った。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕まで3日と迫ったこの日、阪神との強化試合を行った侍ジャパンが8-1で勝利。合流して間もないMLB組だったが、スタメン出場した3人がそれぞれ得点に絡む活躍をみせ、しっかりとその存在感を示した。
1番センターで出場したカージナルス・ヌートバー外野手は、第1打席でさっそくセンター前にヒットを放つと、続く2打席目では先制のタイムリー。5番レフトで出場したレッドソックス・吉田正尚外野手も3打席目でレフトフェンス直撃のタイムリーを放つなど要所で活躍した。しかし、この日最も注目を集めた選手はやはり、1974日ぶりに国内凱旋を果たしたエンゼルス・大谷翔平投手だった。
初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたものの、続く3回に2死一二塁とチャンスの場面で打席を迎えると、日本のファンに挨拶代わりの一発。片膝をつきながら泳ぐようにフォークをすくい上げると、打球はセンターバックスクリーンに向かって一直線の3ランとなり、日本国民の期待に応えてみせた。
これだけでは終わらない。5回にも2死一二塁とチャンスの場面で第3打席を迎えた大谷は、この回から登板した阪神2番手の富田にフルカウントまで追い込まれるも、高めのストレートをライトスタンドへ一直線に運ぶ2打席連続3ラン。3打数2安打2本塁打6打点の大活躍をみせた。
試合後、ヒーローインタビューに応じた大谷は、2本のホームランについて聞かれると、1本目について「1打席目に三振して反応悪いかなと思ってたんですけど」と反省しつつ「なんとか2打席目で修正しながらいい打席だった」と手応えを語った。続く2本目についてはフルカウントだったこともあり、”甘い球を狙っていた”という大谷。「ちょっと詰まりましたけど、力でなんとか運べてよかった」と規格外のパワーでホームランにしたことを振り返った。
日本のファンの大歓声にも「力になっている」と笑みを浮かべ、「全員で1点1点取っていきたい」と語った。「僕自身の調整は今のところ順調にきてると思う」とし、「チーム全員で、調子をもっともっと上げていって、いいチームで初戦を迎えたら十分に上を狙えるんじゃないかと思ってます」とWBC本戦に向けて決意を語った。
WBC開幕前の強化試合を大谷率いるMLB組の活躍で快勝した侍ジャパン。この日はMLB組の活躍ばかり目立ったが、これを起爆剤に国内組の爆発も期待したい。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
侍ジャパン強化試合
ABEMA テレビ朝日系列にて生中継
2.25(土) VS ソフトバンク
3.3(金) VS 中日
3.6(月) VS 阪神