【侍ジャパン強化試合】日本代表8-1阪神(3月6日/京セラドーム大阪)
まさかの膝つき弾に続き、手がしびれるようなどん詰まりなのにバックスクリーン越え。これにはスポーツ実況で知られるアナウンサーも、名文句で対抗するしかなかったかもしれない。エンゼルス・大谷翔平投手が「3番・DH」でスタメン出場すると3回の第2打席にセンター越えに3ラン。さらに5回の第3打席にも、2打席連続の3ランを放ち、3打数2安打6打点2本塁打と大暴れした。この事態に、ABEMAの中継で実況を務めた寺川俊平アナウンサーは「夢なのか、ゲームなのか」と実況。視聴者も同調し、コメントが大盛り上がりになった。
確かに夢かゲームでしか起きないような、衝撃的なシーンの連続だ。3回のホームランは打った瞬間、左膝をガクッとつくようなフィニッシュ。そこだけ見れば打ち取られた打者のようだった。ところが打球は、その様子とは全く異なり、バックスクリーンのはるか上に向かってまっしぐら。球場のファンはもちろん、ベンチにいた栗山英樹監督、コーチ、チームメイトたちが口を大きく開け、頭を抱えて驚くしかなかった。
ただ、夢にもゲームにも続きがあった。5回の第3打席はフルカウントから内角高めのストレートに対して、強振こそしたものどん詰まり。今度こそセンターフライかと思われたが、やはり打球が落ちてこない。またしてもバックスクリーンを越えてしまった。
会心の当たりで2打席連発なら、まだわかる。ところが飛び出た2本は、並の打者なら凡打で終わっているはずのもの。スポーツ実況で数々の名シーン、歴史的快挙を伝えてきた寺川アナが咄嗟に選んだ言葉が「夢なのか、ゲームなのか」だったが、これに反応してファンからも「ファミスタだ」「パワプロやん」と、次々に人気野球ゲームのタイトルをコメントする者が現れた。
「世界の大谷」が放った2発によって、俄然9日の初戦、中国戦が楽しみになった侍ジャパン。本大会で大谷が見たこともないようなホームランを放てば、日本中が大会連覇を果たした時の興奮を取り戻す。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
侍ジャパン強化試合
ABEMA テレビ朝日系列にて生中継
2.25(土) VS ソフトバンク
3.3(金) VS 中日
3.6(月) VS 阪神