第1試合、村上淳(最高位戦)の4着でファンが悲鳴を上げた2時間後、エースが再びチームに奇跡の可能性を復活させた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」3月6日の第2試合は赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)がトップ。レギュラーシーズン突破ボーダーの6位まであと237ポイントと迫り、試合後は「(セミファイナルシリーズへ)いけますね!」と力強く宣言した。
試合は起家からセガサミーフェニックス・東城りお(連盟)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、園田、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)の並びでスタート。園田は東3局終了時点で1万6400点持ちの3着目。これまで幾度となく窮地を凌いできたチームも、いよいよこれまでかという雰囲気が漂い始めた。しかし園田はここから奮起する。東4局、リーチ・平和・赤・裏ドラ2の8000点を瑞原からアガって持ち点が原点へ戻ると、南1局には跳満をツモって、トップ目高宮をかわす。
南2局は瑞原に逆転を許すも、南2局2本場にリーチ・ツモ・赤・ドラ・裏ドラの8000点(+600点、供託1000点)で再逆転に成功した。事実上の決定打は南3局。アガリまで遠いように見えるけん制気味の仕掛けでテンパイ、混一色・赤の7800点で、持ち点は5万点オーバーとした。終盤は高宮の3局連続アガリもあり、最後までわからない展開が続いたが、南4局2本場、園田は東城からタンヤオの1300点(+600点)をアガって試合終了。セミファイナル進出へ希望を繋いだ。
序盤は苦しんだものの、東4局から一気呵成にアガリを重ね、見事な逆転トップ。勝利者インタビューで園田は「ダメかと思ったら、そこから爆運が来て、アガリまくれて、大きなトップになって、本当にほっとした」と一息に語り、勝利のきっかけには南3局の7800点を挙げた。また、持ち点が5万点以上あっても「あんなところからまくられたら、ずっと笑いものですからね」と、最後までひやひやな展開が続いていたことを振り返った。
これでチームは▲397.2。レギュラーシーズン突破ボーダーの6位まであと237ポイント、試合は残り8戦だ。これを聞かされた園田は「(突破が)ありますね!いけますね!『風』というものがあれば」と鼻息を荒くし、個人MVPのタイトルについては「ちょこっとだけ狙う。この後何戦出させてもらえるかわからないですけど、MVPを取る時にはセミファイナルに進めている」。試合を見届けたファンへ「ドリブンズ残り8戦、最後まで諦めずに行きます!最後まで皆さん、観てください!」と、力強く健闘を誓った。この頑張りにファンからも「あと200稼ごう!」「伝説よろしく」「がんばれ!」「もちろん見ます。応援もします」と熱いメッセージが多数寄せられていた。
個人首位のKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)とは5.3差とほぼ並び。この試合でリーグ最多の30試合に登板した園田、獅子奮迅の活躍が奇跡を引き起こすかもしれない。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)5万1400点/+71.4
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)3万3000点/+13.0
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)2万9100点/▲10.9
4着 セガサミーフェニックス・東城りお(連盟)-1万3500点/▲73.5
【3月6日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +631.4(86/94)
2位 EX風林火山 +625.3(84/94)
3位 渋谷ABEMAS ▲27.8(84/94)
4位 U-NEXT Pirates ▲80.1(86/94)
5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲148.5(84/94)
6位 TEAM雷電 ▲160.2(84/94)
7位 赤坂ドリブンズ ▲397.2(86/94)
8位 セガサミーフェニックス ▲442.9(86/94)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)