先週、解禁された就職活動が本格化する中、一風変わったバーチャル空間で面接を行う会社が話題になっている。面接は、名前・年齢・性別不問、そして顔を隠すことが義務付けされている。その理由とは何なのだろうか。
就職活動で避けては通れない面接。「緊張してしまった……」「思うような回答が出来なかった」など、苦い経験があるかもしれない。そんな不安を一蹴するのが「バーチャル面接」だ。
面接では、VRゴーグルを面接官と面接の受け手(就活生)が装着して、「どうしてこんな面接を受けようと思ったの?」などの質問からバーチャルな空間でお互いを知っていく。もちろん、受験はリモート(遠隔)が前提だ。
エントリーに必要な情報はメールアドレスとニックネームのみ。学歴や性別は一切不要という非常に珍しいスタイルだ。
このメタバース面接では“顔を隠すこと”が義務付けられているため、就活生にとっては緊張せず本当の自分をアピールでき、企業側もより柔軟な視点で就活生の内面を見ることができるといった、双方にメリットがある。
こうした新しい面接のスタイルを取り入れてたのは、クラウド・サーバー事業を手掛ける株式会社ビヨンド。今年の新卒採用でメタバース空間での面接を実施している(2023年3月20日(月)〜4月7日(金))。
先週、就職活動が解禁され、来週にはマスク着用が個別判断となる。“ノーマスク就活”が広がる可能性がある中で、ビヨンドは引き続き“顔を隠した面接”を続けていくとしている。
この取り組みを受けて、ニュース解説YouTuberで「The HEADLINE」編集長の石田健氏は、こう話す。
「性別や年齢、さまざまな個人の特性などを見ずに、中身で判断しようとする動きは良い。それと同時に、営業職やエンジニア職など、職種や状況が違う部分があるので、こういったデジタルな面接が向いてる場合もあれば、そうじゃない場合もあるので使い分けが必要」
新型コロナウイルスの蔓延で我々の生活が一変して今年で3年となる。
「課外活動は思うようにできなかったが一つのことを熱中したり、調べたり勉強してきた」
そんな学生生活の魅力をアピールする場と機会が広がっている。
(『ABEMAヒルズ』より)
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