ジョゼ・モウリーニョ

 ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、10日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16ファーストレグのレアル・ソシエダ戦を振り返った。同日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 EL・プレーオフステージでザルツブルクを退けたローマは、グループEを首位通過したレアル・ソシエダが待つラウンド16に進出した。ファーストレグは『スタディオ・オリンピコ』にレアル・ソシエダを迎え入れると、FWステファン・エル・シャーラウィとDFマラシュ・クンブラが決めて、2-0の勝利。敵地で行われるセカンドレグに向けて、大きなアドバンテージを有することに成功した。

 ファーストレグは盤石な試合運びで先勝したローマ。モウリーニョ監督は「彼らはボールを保持して問題を起こそうと試みたが、我々の選手たちがピッチ上で見せた“組織”と“共感”という功績がそれを阻んだ。決して、真新しくない菱形のシステムだけど、対戦するとなればとても難しい。ボールを保持していない時こそ、強いメンタリティを持ち続ける必要がある。そのような状況下でも試合をコントロールできたし、2点目という重要なゴールまでも生まれた」と振り返った。

 さらにモウリーニョ監督は、「(パウロ・)ディバラの働きがすべてを物語っているけど、全員が守備面での仕事を完遂しようとしていた。だからこそ得ることができた自分たちの限界を強みにしよう。セカンドレグでは、3点差で負けることがなければいいんだ」と口にしつつ、「後半は、少しボールロストが増えてしまったね。ただ、選手たちの働きに満足しているし、これ以上は望めない」と最後まで走り切った選手を褒め称えている。

 今月16日に行われるセカンドレグでは、2点のアドバンテージを最大限に生かした戦い方でラウンド8進出を決めることができるのだろうか。