ノッティンガム・フォレストに所属するコートジボワール代表DFセルジュ・オーリエが、実弟を亡くした3年前の事件を振り返った。10日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。
オーリエの弟であるクリストファーは2020年7月13日未明、フランスのトゥールーズにあるナイトクラブでトラブルに巻き込まれて銃殺された。当時トッテナムでプレーしていたオーリエは、同15日に行われたプレミアリーグのニューカッスル戦にフル出場。その後にイングランドを離れてフランスへ渡っていた。
当時を回想したオーリエは、悲劇から72時間も経たないうちにプレーした理由について、「僕はママを助けるためにプレーした。彼女に、人生は止まらないことを知って欲しかったんだ」と説明。「僕たちは、とても愛していた弟を亡くした。でも、あの試合をプレーしたかったのは、まずこれが僕の仕事だからだ。それに家族の生活もある」と言葉を続けた。
「僕や家族にとっては悪い瞬間だったけど、僕は強いんだ。僕はただ、ママに『僕たちは弟を失ったけど、あなたの人生にはもう一人の子供がいる』と示したかった。もちろん、それで何かが変わるわけではないけど、僕がピッチに立ち、走り、戦う姿を見たママは、『私は自分の子供を失ったけど、もう一人、テレビで走り、楽しむ姿を見ることのできる子供がいるんだ』と感じることができた」
ノッティンガム・フォレストは、11日に行われるプレミアリーグ第27節でオーリエの古巣“スパーズ”と敵地で対戦する。
この記事の画像一覧