エデン・アザール

 レアル・マドリードの元ベルギー代表FWエデン・アザールが、来季以降も同クラブでプレーを続けることを公言した。13日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 2019年夏に1億ユーロ(当時レート約144億円)の移籍金でレアル・マドリードに加入したものの、度重なる負傷により、かつての輝きを失っているアザール。在籍4年目の今季はここまで公式戦7試合、297分間の出場にとどまっており、稼働率の低さや高給取りに加えて、2024年夏に現行契約が満了を迎えることから、レアル・マドリードが来夏の移籍市場での同選手売却を検討していることも報じられていた。

 先日には、複数の海外メディアがアザール本人がレアル・マドリードに残留する意向を示したことを報道していた。そして13日、ベルギーメディア『RTBF』のインタビューに応じた同選手は「僕はここにいたいんだ。ずっとそう言ってきた。まだやれるということを証明するためにプレーしたい。ファンのみんなは疑念を抱くだろう。それは当然のことだし、十分理解しているつもり。でも、僕は来年もここにいる。移籍は考えていない」とレアル・マドリード残留を公言した。

 また、アザールは「心の中で、『自分は何か貢献できる』と思い続けている。申し訳ないけど、それだけだよ。少しでも結果を残すことができれば、またみんなに信用してもらえる。もしかしたら、『僕を外したのは間違いだった』と自分自身に言い聞かせるかもしれない。今は、1分でも長い時間が必要なんだ」と現状を打破しようともがいているようだ。

 さらにアザールは、カルロ・アンチェロッティ監督との関係性を告白。両者の間に会話が生まれていない、と口にした同選手は「私たちは、互いに対して敬意を払っている。でも、言葉を交わしていないから、話し合っているとは言えない」としつつも、「尊敬の念は常に持っているよ。たとえ明日、彼が僕をもうプレーさせなくなったとしてもね…。カルロ・アンチェロッティがサッカー界を代表する存在であること、彼がキャリアで成し遂げてきたことには敬意を示す必要がある。何の問題もない」とリスペクトすべき存在であることを強調している。

 レアル・マドリードでもがき、足掻き続けるアザールが、再び輝きを取り戻す日は訪れるのだろうか。