この対決だけは負けられない!?女流棋士による早指し団体戦「女流ABEMAトーナメント2023」に出場するチーム里見が、初戦を前に恒例のチーム動画収録に参加。リーダーの里見香奈女流五冠(31)とメンバーで実妹の川又咲紀女流初段(26)が、チームメイトの清水市代女流七段(54)の“50の真実”に迫るクイズ企画に挑戦した。同メンバーでの再出場とあり息はぴったり…かと思いきや、大好きな先輩に関する問題に、里見女流五冠は「絶対私が勝ちます!」、川又女流初段も「絶対負けません」とバチバチモードに。対局では想像もつかない姉妹の笑顔に、ファンからは「姉妹かわいすぎる」「仲良すぎ!」とコメントが寄せられた。
早速挑んだ第1問は、清水女流七段の生年月日。きゃっきゃと声を上げながら回答ボートを手にした。すらすらと記入を終えた妹の川又女流初段に対し、里見女流五冠は「全然わからない!やばい!」。余裕の表情の川又女流初段からは「まだですか~?なんでも知ってるって言ったのに~」のプレッシャーを掛けられつつ、回答をひねりだした。正解は川又女流初段の『1969年1月9日』。「やったー!チーム里見のグループLINEで清水先生の誕生日をお祝いしたので覚えていました!」と大喜びした。
続く2問目は、清水女流七段の身長。これには両者「難しい~」と頭を悩ませた。里見女流五冠が「これで行くか」と記したのは「157cm」。一方、川又女流初段は「清水先生が何と答えられたかですよね?」と確認した上で「だいたい160cm」と回答した。清水女流七段の回答は「現在はたぶん、五尺二寸八分ですね」。まさかの尺寸法での回答に、両者はお腹を抱えて大笑いした。
ユーモアあふれる清水女流七段の回答に、両者は大苦戦。それでも12問目「好きな将棋の駒は?」の問いには、「これはわかります!自信あります!」と声をそろえた。里見女流五冠は「一歩一歩前へ、という理由で!」、川又女流初段は「先生はよく“一歩”という揮毫をされているので」と回答は両者同じ「歩」。注目の清水女流七段の答えは、なんと「全部」!クイズ企画の概念を覆す回答だが、「ひとつの駒を挙げると、他の駒にやきもちを焼かれて働いてもらえなかったら困るので」との可愛らしい言葉だった。姉妹は、「そうか~、そっちの発想でしたか」「勉強になりました、勉強し直します」とややしょんぼりした表情を見せた。
一進一退の攻防が続く40問目、「好きな季節」の問題には、里見女流五冠が「秋」、川又女流初段が「夏」と回答した。清水女流七段の答えは「秋ですね。美味しい食べ物がたくさん出てきて、風情があって読書にぴったりの季節ですね」。これに正解した里見女流五冠は「しゃあ!」とガッツポーズ。対局中には絶対に見せない姿に、ファンからは「姉妹かわいすぎる」「いい表情だなあ」「清水先生の世界観大好き」「姉妹でも勝負はガチなの最高すぎる」「香奈先生咲紀先生のこと好きすぎんか?」「わちゃわちゃしてる里見姉妹も好き~」と多くのコメントが上がっていた。
結果は50問中、里見女流五冠が33問、川又女流初段が34問正解。わずか1問の差で、軍配は川又女流初段に上がった。「全問正解できなかったのが悔やまれますが、勝てたのが嬉しいです!」と喜んだ妹を前に、里見女流五冠は「本当は全問正解なんですけど、ちょっと手を抜いてあげました。妹に自信を持たせるために!」となんとも負けず嫌いなコメントで勝利を譲った。
チーム結成は2大会連続とあり、絆はどのチームよりも強い。前回のチーム名「不動」から、今大会は「微動」にモデルチェンジした。清水女流七段からは「少し動きも見せましょうという意味と、“び”はフランス語で“vie”。『生命』や『命』という意味があると伺ったので、生きるみなぎりが盤上に表せればいいなと思っています」との言葉が加えられた。厳しい戦いが予想される初戦は、前回優勝の加藤桃子女流三段(28)率いるチーム加藤と対戦。「チーム微動、がんばるぞー!」と必勝を誓った。
◆女流ABEMAトーナメント 第1回大会は個人戦、第2回大会から団体戦になった。第3回の「2023」は4人のリーダーがドラフトで2人ずつ指名、3人1組のチームを結成し、トーナメントで優勝を争う。持ち時間は5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は5本先取の9本勝負で行われ、第5局までに必ず全員が1局以上指さなくてはならない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)