＜大相撲三月場所＞◇四日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ大阪
関脇・霧馬山（陸奥）が小結・若元春（荒汐）を送り出しで下した一番で、敗れた際に土俵下に転落した若元春が土俵に戻る際、突っ込んだ付近に座っていた安治川親方にペコリと一礼。勝った霧馬山は健闘を称えるように若元春の背中付近をポンと叩くなど、勝っても負けても白熱の取組直後に相応しく清々しい一幕が繰り広げられた。
立ち合い力強く若元春が前に出ると、霧馬山がのど輪で応戦。すかさず霧馬山がつっかえ棒を外すようにいなすと、バランスを崩した若元春は勢い余って土俵下へと落下していった。若元春は土俵へと戻る際、審判を務めていた元関脇・安美錦の安治川親方にペコリと一礼。さらに、土俵に戻った若元春の背中付近を霧馬山が「ポンッ」と健闘を称えるように叩いていた。送り出しで勝った霧馬山は3勝目。一方、敗れた若元春は2敗目を喫した。
好取組の一番に、ABEMAで解説を務めた元小結・旭道山は「若元春さんは納得できなかったでしょうね、今」と敗れた若元春の心情を代弁。続けて「両者、良い立ち合いをしています。（霧馬山は）立ち合いからの右のおっつけ、これが良い感じで。左ののど輪、そこからいなしをしていますので、この右のおっつけが最高ですね」と勝った霧馬山を称賛した。
勝った力士が敗れた力士の健闘を称えるという、好取組後の清々しい光景に、視聴者からも「いいライバルだね」「どっちも負けてなかったよ」といった称賛の声が寄せられた。（ABEMA『大相撲チャンネル』）
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