3月に開幕したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が盛り上がりを見せている。
侍ジャパンは1次ラウンドを4戦全勝の1位で通過して準々決勝進出を決め、視聴率も軒並み40%超。大谷選手のみならず、ヌートバー選手などのニュースターの活躍も目立つ。
これからの決勝ラウンドに向けて、3月12日の『ABEMA的ニュースショー』では、プロ野球に詳しいライター チャッピー加藤氏による「WBCで“通ぶれる”ワード」を紹介した。
■「大谷の二の腕、仕上がってるね」
大谷選手は10代のころから専門家に「どんな筋肉をつければより早い球を投げ、ホームランが打てるか」を相談。その後10年計画で科学的なレーニングに取り組み、現在ほぼ完成形に近づきつつある。
■「大谷のアッパーって、軍事技術から生まれてるんだよね」
ボールの回転数や軌道を計測・数値化するトラックマンという機械がある。これは軍事用レーダーを応用して開発されたもの。
この機械によって、例えばピッチャーが160キロのストレートを投げたら25〜30度の角度で打つとホームラン・ヒットになりやすいことがわかっている。大谷選手はこのトラックマンを練習に取り入れ、下から上にすくい上げるようなアッパースイングを完成させ、ホームランを量産している。
■「ダルビッシュがピッチャーだとキャッチャーがサイン出すの大変だね」
ダルビッシュ投手は11種類の変化球を持っているといわれている。球種がわからなければキャッチャーは捕球できないが、指は5本しかない。サイン交換のためキャッチャーは複雑なサインを出さなくてはならないのだ。
■「ダルビッシュは気遣いなヤツだよね」
オリックスの日本一に貢献した宇田川投手はまだ若く、知名度も低かったため、代表合宿では萎縮していた。しかし、ダルビッシュ投手はピッチャー陣の飲み会の記念撮影で宇田川投手を中央に置いて腕組みをして写真を撮影。翌日「宇田川さんを囲む会に参加させていただきました!宇田川さん、ご馳走様でした!」とSNSに投稿(実際には宇田川投手は奢ってはいない)。その投稿がきっかけで宇田川投手はチームに馴染めたという。
■「ヌートバーのフルネームって長いよね」
ヌートバーのフルネームは、ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー。元々のミドルネームはラーズ・テイラーだけだったが、「兄と姉のように日本人のようなミドルネームがほしい」と頼み、祖父のミドルネームを「タツジ」が追加された。「君が代」も大きな声で斉唱するなど、彼の「日本愛」が伝わってくる。
■「近藤って本当はジョーカーだったんだよね」
侍ジャパンの二番打者 近藤選手は元々代打要員であったが、左脇腹を痛めて無念の辞退となったカブス・鈴木誠也選手の代わりとして出場。試合では「出塁率の鬼」として4割という高い確率で塁に出て、次の大谷選手の前にチャンスを作っている。
■「“村上さま”をつくったのはイチローだよね」
2009年のWBCの決勝を見た当時9歳の村上少年は「プロ野球選手になろう。侍ジャパンの4番になりたい」と思ったという。イチロー選手の決勝打が村上選手を作ったといっても過言ではない。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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