ヨーロッパリーグ

 ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16セカンドレグが16日に各地で行われた。

 アーセナルはホームでスポルティングと対戦。ファーストレグを2-2で終えていたことからこの試合で勝った方が準々決勝行きの切符を掴むことができるという状況の中、アーセナルはキックオフ直後に冨安健洋が負傷交代を強いられるアクシデントに見舞われる。それでも、19分にはジョルジーニョのスルーパスからガブリエウ・マルティネッリがペナルティエリア左に侵入。右足で狙ったシュートはGKアントニオ・アダンに弾かれたものの、こぼれ球をグラニト・ジャカが押し込んだ。1点リードを得たアーセナルだったが、後半に入るとスポルティングの猛攻を許す。62分にはペドロ・ゴンサウヴェスのロングシュートがゴールに吸い込まれ、試合は振り出しに戻った。その後90分間、そして延長戦を経ても試合の決着はつかず、PK戦に突入。後攻のアーセナルは4人目のキッカーを務めたマルティネッリの一撃がGKアダンに止められ、スポルティングは5人全員が成功。この結果、スポルティングが2017-18シーズン以来となるベスト8入りを決めた。なお、守田英正は出場停止のためメンバー外だった。

 マンチェスター・Uはベティスの本拠地に乗り込んだ。ファーストレグを4-1で制し、突破を手中に収めた中での一戦は、前半からベティスがビッグチャンスを作り出す。だが、GKダビド・デ・ヘアの好セーブもあってスコアレスで乗り切ると、56分にはマーカス・ラッシュフォードが右足一閃。強烈なミドルシュートを突き刺した。このゴールが決勝弾となり、マンチェスター・Uはセカンドレグでも勝利。準々決勝進出を決めた。

 レアル・ソシエダはホームにローマを迎えた。ファーストレグを0-2で落としていたレアル・ソシエダは、ホームの大声援を背に開始直後から主導権を握ったものの、なかなかゴールに結びつけることができない。72分には久保建英をピッチに送り出したものの、最後まで1点が遠く、2戦合計スコアで敗退が決まった。

 堂安律がスタメン出場を飾ったフライブルクは、ホームでユヴェントスと対戦。前半終了間際に与えたPKをドゥシャン・ヴラホヴィッチに決められただけでなく、PKに繋がるハンドでマヌエル・グルデにこの日2枚目のイエローカードが提示される。45分間以上を数的不利で戦うこととなったフライブルクは最後まで1点を返せず。試合終了間際にはフェデリコ・キエーザに追加点を許した。2戦合計スコアは0-3となり、敗退が決定。堂安は62分までプレーした。

 また、ユニオン・サン・ジロワーズはホームでウニオン・ベルリンに3-0と快勝。2戦合計スコアを6-3とし、準々決勝行きの切符を掴み取った。町田浩樹はファーストレグと同様にベンチ入りしたものの出番はなかった。

▼EL・ラウンド16セカンドレグ(2戦合計)結果

※左側がホームチーム
フェネルバフチェ(トルコ) 1-0(2戦合計:1-2) セビージャ(スペイン)
フライブルク(ドイツ) 0-2(2戦合計:0-3) ユヴェントス(イタリア)
ベティス(スペイン) 0-1(2戦合計:1-5) マンチェスター・U(イングランド)
フェイエノールト(オランダ) 7-1(2戦合計:8-2) シャフタール(ウクライナ
ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー) 3-0(2戦合計:6-3) ウニオン・ベルリン(ドイツ)
フェレンツヴァーロシュ(ハンガリー) 0-2(2戦合計:0-4) レヴァークーゼン(ドイツ)
アーセナル(イングランド) 1-1(2戦合計:3-3/PK戦:3-5) スポルティング(ポルトガル)
レアル・ソシエダ(スペイン) 0-0(2戦合計:0-2) ローマ(イタリア)

▼準々決勝進出チーム一覧

セビージャ(スペイン)
ユヴェントス(イタリア)
マンチェスター・U(イングランド)
フェイエノールト(オランダ)
ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)
レヴァークーゼン(ドイツ)
スポルティング(ポルトガル)
ローマ(イタリア)