ブンデスリーガ第25節が18日に各地で行われた。
現在残留争いを強いられている14位のボーフムは、前節終了時点で3位につけていたライプツィヒをホームに迎えた。試合は前半をスコアレスで折り返すと、後半の立ち上がりに均衡が破れる。48分、左サイド高い位置で得たスローインでロングスローを放り込むと、フィリップ・ホフマンが頭で繋いだボールに浅野拓磨が反応。フリーで狙ったヘディングシュートはGKに阻まれたが、こぼれ球をエルハン・マショヴィッチが押し込み、ボーフムが先手を取った。結局試合はこのままタイムアップ。試合を通してライプツィヒのシュート数「21」、ゴール期待値「1.79」と文字通り猛攻を受けたボーフムだったが、無失点で凌ぎ切り、貴重なブンデスリーガ2連勝を飾った。
直近のブンデスリーガ7試合を2勝5分と無敗で駆け抜け、残留に向けて希望の光が見えてきたシャルケは、敵地でアウクスブルクと対戦。試合はスコアレスで迎えた51分、シャルケのビルドアップが乱れた隙を見逃さなかったアウクスブルクがアルネ・マイアーの得点で先制に成功。しかし、直後のプレーでエルメディン・デミロヴィッチが足を大きく振り上げたプレーで退場処分に。数的優位となったシャルケはなかなかゴールネットを揺らすには至らなかったものの、後半アディショナルタイムにシモン・テロッデがボックス内で倒されてPKを獲得する。このPKをマリウス・ビュルターが落ち着いて決め、シャルケが土壇場で試合を振り出しに戻した。このまま1-1でタイムアップを迎え、シャルケは無敗を継続。今節は残留争いのライバルである2チームの“直接対決”でホッフェンハイムがヘルタ・ベルリンを3-1で下したため、シャルケは未だ降格圏に沈んでいるものの、残留圏との勝ち点差はわずか「1」となっている。なお、吉田麻也はフル出場。上月壮一郎は負傷のためメンバー外となった。
ボーフム、シャルケと同じく残留争いを強いられているシュトゥットガルトはホームでヴォルフスブルクと対戦。遠藤航、伊藤洋輝、原口元気の“日本人トリオ”が揃ってスタメン出場した一戦は、56分にオマル・マルムシュが決めたミドルシュートが決勝点に。他会場の結果を踏まえ、シュトゥットガルトは最下位に沈むこととなった。
現在首位バイエルンを勝ち点差「2」で追う2位ドルトムントは、ホームに12位のケルンを迎えた。試合は立ち上がりからホームチームのペースで進む。15分、マリウス・ヴォルフからのパスを受けたドニエル・マレンがドリブルで右サイドを突破。中央への折り返しをラファエル・ゲレイロが押し込み、先制に成功した。先制点からわずか2分後、ドルトムントは右から中央へボールを持ち運んだジュード・ベリンガムが縦パスで攻撃のスイッチを入れる。マルコ・ロイス、ゲレイロがダイレクトで繋ぎ、最後はセバスティアン・ハラーが左足フィニッシュを沈めた。止まらないドルトムントは32分にロイス、36分にマレンが追加点を決め、前半だけで4ゴールを記録。対するケルンは前半終了間際の右からのクロスボールにダヴィー・ゼルケが合わせる。シュートはGKに阻まれたものの、こぼれ球をゼルケ自身が押し込み、前半に1点を返してハーフタイムに突入した。
後半に入ってもドルトムントの勢いは止まらない。69分にペナルティエリア手前でフリーキックを獲得すると、マフムド・ダフードが右足で直接狙う。この一撃はクロスバーに嫌われたものの、こぼれ球をハラーが押し込んだ。70分にはハラーのポストプレーからマレンが繋ぎ、最後はロイスが冷静に右足フィニッシュを沈める。試合はこのままタイムアップを迎え、ドルトムントが大勝を飾った。今節を未だ消化していないバイエルンを一旦は追い抜き、暫定首位に浮上している。
今節の結果は下記の通り。
■第25節結果
▼17日
ボルシアMG 2-2 ブレーメン
▼18日
ホッフェンハイム 3-1 ヘルタ・ベルリン
ボーフム 1-0 ライプツィヒ
アウクスブルク 1-1 シャルケ
シュトゥットガルト 0-1 ヴォルフスブルク
ドルトムント 6-1 ケルン