【WBC・決勝】日本代表-アメリカ(3月21日・日本時間22日/ローンデポ・パーク)

 世界一をかけアメリカとの決勝に臨んでいる野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手(エンゼルス)が、9回に7番手としてリリーフのマウンドに上がった。このまま勝利すれば、2009年の第2回大会以来3大会ぶりのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝を決める“胴上げ投手”となる。

 大谷で始まった世界一への挑戦を締めくくるのは、やはり大谷しかいないということだろう。WBCの1次ラウンド・プールB、3月9日に迎えた日本の初戦である中国戦の先発マウンドに上がったのは二刀流の大谷だった。大谷が先頭のリャン・ペイから空振り三振を奪って始まった侍ジャパンのWBCは、1次ラウンド4連勝で臨んだ準々決勝で再び大谷が二刀流で先発し、勝利。続く準決勝で劇的なサヨナラ勝利を挙げると、決勝で前回大会優勝のアメリカと激突し、8回を終わって3-2と日本がリードして9回を迎えた。

 栗山英樹監督がマウンドに送ったのは、この試合もDHとしてスタメン出場していた大谷。大谷はMLB移籍後は初、キャリアでも2016年CSファイナルステージのソフトバンク戦以来となるDHを解除してのリリーフ登板となった。

 当初は決勝ラウンドでの大谷の登板はないとされていたが、準決勝後に大谷が「準備はもちろんしたい」と語っていたことが実現した格好。WBCでも“野球小僧”っぷりを発揮し続けた大谷が、子供の頃からの夢だった世界一へ、最後のピッチングを見せる。
(C)Getty Images 

【映像】侍ジャパン、劇的サヨナラの瞬間
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