【WBC・決勝】日本代表3-2アメリカ(3月21日・日本時間22日/ローンデポ・パーク)

 最後の最後に、漫画でもありえないようなドラマが待っていた。14年ぶりの世界一をかけて臨んだWBC決勝・アメリカ戦で、1点差の9回に最後のマウンドに上がったのは“二刀流”大谷翔平。しかも最後のバッターがMLBで3度MVPに輝き現役最強打者と称されるマイク・トラウトという展開に、SNS上でも「ドラマチックすぎる」とのコメントが飛び交った。

 最後を締めるのは大谷しかいなかった。MLBのスター選手を揃え史上最強との呼び声が高いアメリカは、準決勝もキューバから14点を奪って圧勝。そんなアメリカ打線に対し、日本も先発の今永昇太投手(DeNA)をはじめ世界一と言われる投手がソロホームランによる2失点に抑える。そして3-2とわずか1点のリードで迎えた9回、ダルビッシュ有投手(パドレス)からバトンを受けてマウンドに上がったのは大谷だった。

 大谷は先頭打者に際どいボールを見られ四球を与えてしまうが、続く打者を併殺打に打ち取り2アウト。ここで打席にアメリカ代表の主将であるトラウトを迎える。MVP 3度のトラウトはアメリカで最も怖い打者であると同時に、エンゼルスでともに主軸を担う大谷のチームメートでもある。加えて、今回のWBCに並々ならぬ思いを抱いており、早々に参加を表明すると他の選手にも参加を促すなどアメリカの“本気度”を象徴する存在でもあった。

 WBCの決勝の舞台で実現した両雄の初対決に、SNS上でも「このラストに大谷翔平対トラウトって熱すぎ」「大谷 対 トラウトは漫画、アニメをも超える」「最後の相手がトラウトってのがいいよね。 野球って必ず回ってくるよなこういう場面が」など興奮の声が殺到。大谷がトラウトから三振を奪って世界一になるという筋書きに、「最後大谷VSトラウトで三振で決着とかドラマチックすぎんよ…」「ラストバッタートラウトを抑えて世界一ってさ…出来すぎ」と“夢の対決”に酔いしれたファンも多くいたようだ。
(C)Getty Images 

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