【WBC・決勝】日本代表3−2アメリカ(3月21日・日本時間22日/ローンデポ・パーク)

 野球日本代表(侍ジャパン)が第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝でアメリカと対戦。2009年の第2回大会以来、3大会・14年ぶり3度目の優勝を飾った。二刀流で活躍するエンゼルス・大谷翔平投手はこの試合「3番・DH」でスタメン出場していたが、9回にDHを解除してリリーフ登板。その直前、ブルペンで投球準備をしながら迎えた打席にもかかわらず全力疾走で内野安打をもぎ取る場面があり、後の登板のことなど気にせず全力プレーをする野球少年のような姿にSNS上でも驚きを通り越したような声が上がっていた。

 準決勝終了後に決勝での登板を示唆していた大谷は、5回の攻撃終了後、ブルペンへと向かいリリーフの準備を始める。その後自身の打順が近くなってくるとベンチへ駆け足で戻るなど、慌ただしく肩を作る姿が捉えられていた。そして3-1と2点リードで迎えた7回、1死ランナーなしの場面で打席に立った大谷は、アメリカ5番手のべドナーにフルカウントに追い込まれるも6球目を打ち返す。鋭い当たりだったがショートが横っ飛びキャッチし、一塁へ送球。際どいタイミングとなったが、全力疾走を見せた大谷が一瞬早く駆け抜けセーフとなった。

 登板直前にも関わらず、そんなこと頭にないように全力疾走で駆け抜けていく大谷は、まるで抑えようにも抑えきれないアドレナリン全開でプレーする少年のよう。そんな大谷の姿に、SNS上では「ファーストまで全力疾走したすぐ後に160km/h投げる大谷さんは怪物」「さっきまで全力疾走していた大谷がマウンドに立つなんて。漢がすぎる!」「ダルビッシュが投げてる後ろでさっきまで全力疾走してた大谷が肩作ってんの意味わかんなすぎ」など驚くことしかできない人々が続出していた。
(C)Getty Images 

【映像】侍ジャパン、劇的サヨナラの瞬間
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