スター軍団アメリカとの頂上決戦を制し、3大会ぶりの世界一に輝いたWBC日本代表「侍ジャパン」。勝利の立役者でもあり今大会MVPを受賞した大谷翔平選手の活躍について、元プロ野球選手で北京オリンピック日本代表のG.G.佐藤氏に話を聞いた。
日本ハムファイターズ時代から一緒にいた栗山英樹監督の下、WBC世界一を達成し胴上げ投手となった大谷。佐藤氏は2人の関係について「10年がかりの壮大なドラマを見せてもらった感覚だ」と絶賛する。
「10年前の日本ハムファイターズに入ったとき『二刀流を完成させてからメジャーに行こう』と提案して、(高卒でメジャー挑戦を表明していた大谷を)止めたのが栗山監督。その後、日本野球を経てアメリカに渡りメジャーでMVPをとり、WBCでは再び栗山監督の元、最後にメジャーMVPのトラウトを三振にとって優勝・MVPだ。10年がりの壮大なドラマを見せてもらったような感覚になる。素晴らしかった」
今大会でMVPに輝いた大谷。投手、DHの2部門でベストナインに選ばれている。投・打それぞれの成績をデータで見てみると、打者成績では打率.435(4割3分5輪)の8打点1盗塁1ホームラン。投手成績では3試合を投げ防御率1.86の2勝0敗1セーブ11奪三振だ。数字を見ても「次元が違う」と佐藤氏は絶賛。次のように試合を振り返る。
「よく体力が持つなと思う。打席に立って、ブルペンに投げに行って…。9回表で抑えとして登場したときも、ユニフォームが泥だらけのクローザーなんて漫画の世界。プロの世界からは想像のつかない次元が違うところにいる」
(『ABEMAヒルズ』より)