聴覚障害児の逸失利益は「健常者の85%」 宇佐美典也氏「最大限寄り添った判決では」 差をどう埋める? ABEMA Prime宇佐美典也 2023/03/25 17:05 拡大する 2018年、聴覚に障害がある井出安優香さん(当時11)が重機にはねられ亡くなった事故。両親らが損害賠償を求めた裁判で、大阪地裁は運転手らに合わせて約3800万円の支払いを命じた。しかし、これは両親が求めた賠償額には及ばないものだった。【映像】「裁判所は差別を認めた」 判決後の母親コメント 争点となったのは「逸失利益」だ。被害者が事故にあわなければ将来得られるはずだった収入のことで、損害賠償額を決める重要な基準となる。両親は、安優香さんの学業成績が平均的で、補聴器や相手の口を読んでの会話ができること、大学進学や企業への就職も見込まれていたとして全労働者の平均賃金を基準とした賠償額を求めた。一方、被告側はその6割程度となる聴覚障害者の平均賃金での賠償を訴えていた。 続きを読む