「スピード突破」伊東純也 vs「カットイン」堂安律 日本代表の右ウイング争いも激化! 第2次森保Jのサッカーにハマるのは?
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見事な戦いぶりで世界を驚かせたFIFA ワールドカップ カタール 2022を終え、森保体制2期目に突入。大規模なテコ入れが行われ、選手が大幅に入れ替わった。特に守備では長年代表を支えてきたキャプテンの吉田らベテランが選外となり、ウルグアイ戦では若手がスタメンに名を連ねた。

【映像】後半途中出場のイナズマ純也 10分強でビッグチャンス演出2連発

そんな中で、主に伊東純也堂安律が争う右ウイングは森保体制の初期から変わらず、常にレベルの高い争いが繰り広げられている。2026年のワールドカップに向けて、早くも激化している右ウイングのポジション争いは今後どうなるだろうか。

途中出場のイナズマ純也が違いを作り出す

ワールドカップまでは伊東純也がレギュラーとして重用されてきたが、ウルグアイ戦ではカタールの地で2得点を挙げて日本のヒーローとなった堂安律が先発で起用された。

堂安はチームがボールを前進できた際にペナルティエリア近辺でボールに上手く絡んで観衆を沸かせるシーンが何回かあったものの、本人が「サイドには入るけど少し孤立してしまった部分があった。そこが課題」と語るように、サイドでボールを持ってもサポートが少なく、仕掛けも不発。消極的なプレーに終始した。

その堂安に代わって途中出場した伊東は、まず上田綺世との連係でペナルティエリア内に侵入して倒され、あわやPKというシーンを作る。さらに縦への仕掛けからのクロスで西村拓真の同点弾をアシスト。約30分の出場ながら、印象に残るプレーを連発した。

テクニシャンの堂安律か、スピードに乗ったドリブルが魅力の伊東純也か

では2人はどのような場面で輝く選手なのか。改めて整理したい。

堂安は足元の技術が持ち味のテクニシャンだ。右サイドでプレーする左利きのため、カットインからのシュートを得意としている。最大の武器は斜め45度からのシュートで、ファーサイドへのコントロールショットやワールドカップのスペイン戦で決めたゴールのようなニアサイドへのパワーショットも得意で、本人は「僕のゾーン」と度々コメントしている。

中央でのプレーを得意とするそのプレースタイルは、ウイングの打開力を重視していた森保体制1期目は良さが消えがちだったが、ポゼッションサッカーを志向する森保体制2期目のサッカーには合致するのではないだろうか。

一方で伊東はスピードが持ち味のドリブラーだ。右利きであるため縦への突破からのピンポイントクロスという、まさにウルグアイ戦のアシストの形が得意としている。その一方で得点感覚にも秀でており、逆サイドのクロスに飛び込んだり、ワンツーを使って中に入ったりとプレーのバリエーションが多い。非常に器用な選手であるため、戦い方が変わっても重宝されそうだ。

菅原由勢と2人の相性は?

もう1つウイングを語る上で欠かせないのがサイドバックの存在だ。

ウルグアイ戦で先発した菅原由勢は、代表2キャップ目ながら攻守両面で強烈なインパクトを残した。これから日本代表の右サイドバックの主力を担っていくと目されている彼と2人の相性はどうだろうか。

中央でのプレーが得意な堂安は、大外を上がって正確なボールを供給することができる菅原との補完性は抜群だと思われる。ウルグアイ戦ではポゼッションの形が成熟していなかったこともありいい連係を見ることはできなかったが、戦い方が軌道に乗ればいい関係を築けるはずだ。

外に張り出すポジション取りが得意な伊東はその点で少し分が悪いかもしれない。

しかしウルグアイ戦で同点ゴールの起点となったプレーのように、菅原は後ろからでもいいボールを送ることができる。菅原の1番の武器である攻撃参加の回数は減るかもしれないが、それでも柔軟に対応できるところを見せていたので心配ないだろう。

2人の実力は優劣の付けようがないレベルで拮抗している。とはいえ、2人のプレースタイルや長所というのは異なるものであり、それぞれが日本代表に大きなものをもたらすことが期待される。

ワールドカップのような短期決戦で勝ち進むためには、同じポジションで計算できる選手が2人いるに越したことはない。彼らには切磋琢磨しながらレベルアップしてもらいたいものである。

ABEMAキリンチャレンジカップ2023)


(C)浦正弘

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