将棋親善大使で元乃木坂46の伊藤かりんも楽しみにしている大会が今年もやってくる。将棋の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」のドラフト会議が、4月1日に放送される。過去3大会でも夢のチームのメンバー予想を展開してきたが、「毎年考えるのですが、本当に難しく全然思いつかなくて!」。ひねり出したのは菅井竜也八段(30)率いるチーム菅井。まさかの選出理由で爆笑を誘った。
ABEMAトーナメントは第3回から団体戦となり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。伊藤が注目したのは、菅井八段だという。
伊藤かりん(以下、伊藤) 「昨年の秋頃から、菅井先生がTwitterを始められました。最近そのつぶやきにハマっていて、日々の癒しというくらい好きです(笑)。先生同士だと、普段は仲良くてもSNS上では固いふれあいの時が多くて、ラフなのは渡辺先生くらいかなと思っていました。けれど菅井先生が豊島先生(将之九段)のことを『とよよ』と書いていらっしゃって…!なかなか豊島先生のことをそうおっしゃる方がいなかったので新鮮でした。私も呼びたくなっちゃう…(笑)。みなさんのプライベートが垣間見られて楽しいです」
伊藤自身も振り飛車党とあり、そのトップをけん引するスター棋士の動向は日々チェック。将棋に対するストイックなイメージが強かったというが、それを上回るほどの親しみやすさと、手厚いファンサービスのギャップ感には驚きを隠せなかったようだ。そんな菅井八段のチームには、どんなメンバーを予想したのだろうか。
伊藤 「もちろん振り飛車のチームにしてほしい気持ちはあるのですが、Twitterでずっと筋トレの話をされているから、頭の中が筋トレでいっぱいだと思います。なので『チーム筋トレ』で!増田(康宏七段)さんと丸山(忠久九段)さんという“物理的”に強い、何があっても負けないメンバーを予想します!」
これ以上なくわかりやすいチームカラー。伊藤の頭の中には、すでに恒例のチーム動画企画も描かれているという。
伊藤 「勝手にテーマを作って組んでしまったのですが、皆さんでトラック引く動画を見たいです!ジムで筋トレの様子~とかではなくてトラックを引くとか、虎に追いかけられるとかいわゆる“ファイト一発”のような映像が見てみたい!菅井先生はお会いしたことがないので今まではもうちょっとお堅い方なのかなと思っていたのですが、Twitterを見る限り挑戦していただけるのではと…(笑)」
ここまでの熱い思いがあれば、菅井八段にも届くはず…!?どんなメンバーが選ばれるのか、さらにチーム動画にも期待が高まる。伊藤の“暴走”(?)予想はまだまだ止まらない。続いては、毎回チーム動画の過酷さが話題を呼ぶチーム糸谷を予想した。
伊藤 「若手注目株の徳田先生(拳士四段)が糸谷先生(哲郎八段)チームに入るのではと予想しています。山崎先生(隆之八段)も手を挙げるけれど、くじ引きで負けてしまう気がして(笑)糸谷先生は関西所属の先生ですし、面倒見が良いイメージがあるので若手の方を入れるのではないかなと思います」
くじ引き相手まで想定した手厚い予想ながら、果たして新人棋士は過酷なチーム動画撮影を受け入れるのだろうか。
伊藤 「糸谷先生に指名されたということは…みたいな(笑)。指名される側はあの場にいらっしゃらないので、選ばれる側の表情も見てみたいです。以前、徳田先生と番組でご一緒させていただいたのですが、その時の印象がすごく優しい柔らかい先生だったので何でも笑顔でこなして頂けると思います。五右衛門風呂とかも(笑)。山登りとかアウトドアでアクティブなことがお好きだとおっしゃっていたのでバンジージャンプも挑戦したいと言ってくださるタイプだと勝手に思っています!」
自身の“将棋の師匠”こと戸辺誠七段(36)のチーム入りももちろん見逃せない。
伊藤 「絶対選ばれていただきたいです!入るとしたらチーム渡辺です。あのお二人は“ニコイチ”なので(笑)。お話しているところを見て『仲良しだな~』と。戸辺先生とお話していても、半分くらい渡辺先生の話なのではというくらい出てきます(笑)。
渡辺先生は、近藤先生(誠也七段)を3年連続で選ばれています。近藤先生が選ばれたら第4回大会と同じメンバーになるので、それも見てみたいです。連続指名がアツいなと思ったのは去年のチーム羽生です。戦いの世界なので絆ばっかり言っていても仕方がないのですけれど、どうしても言いたくなっちゃいます」
最後に外せないのは“レジェンド”チームの予想だ。佐藤康光九段(53)率いるチーム康光には、谷川浩司十七世名人(60)、森内俊之九段(52)、郷田真隆九段(52)、先崎学九段(52)と毎年ベテラン勢の指名で固定されている。
伊藤 「康光会長は今年もレジェンドの構成になると思います。そこにこだわりを置いてらっしゃるのかなと。初期のレジェンドチーム(谷川十七世名人&森内九段)を2年連続指名されたので、今年は前回チーム(郷田九段&先崎九段)を継続されるような気がします。それぞれ2年縛りということで!」
団体戦も回を重ね、リーダーの特性からチームカラーがイメージできるようになっているのも事実。今年はどんな最強チームが誕生するのか。期待はどこまでも膨らむばかりだ。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)