理由はOpenAIへの嫉妬? 「高度なAI開発の一時停止」にマスク氏が“賛同”の意味
成田修造氏がマスク氏の思惑を推察
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 電気自動車・テスラのCEOで、起業家のイーロン・マスク氏が、高度なAI開発の停止を呼びかける署名に賛同した。

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 署名は、先端技術の適正利用を訴える非営利団体「フューチャー・オブ・ライフ・インスティチュート(FLI)」が実施したもの。マスク氏はこの団体アドバイザーを務めている。

 高度なAIが世界を変えてしまう可能性などが危惧されるため、「透明性や安全性を確保するべき」というのがその理由だ。

 開発停止となるのは、チャットGPTにも利用されている「GPT-4」を超える高度なAIの開発だ。

 最低6カ月間の開発を停止させるよう研究者らに呼び掛け、一般的なAIは対象外となる。 マスク氏のほか、著作『サピエンス全史』でも知られるユヴァル・ノア・ハラリ氏やスティーブ・ウォズニアック氏(アップル共同創業者)らも署名に賛同。30日の12時時点で、1344件の署名が集まっているという。

理由はOpenAIへの嫉妬? 「高度なAI開発の一時停止」にマスク氏が“賛同”の意味
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 マスク氏が、高度なAI開発を一時的に休止するよう呼び掛けていることに、起業家・エンジェル投資家の成田修造氏はどう見ているのか。

「ニュースを見て笑ってしまった。イーロン・マスクが、オープンAIに嫉妬しているのかなと。『オープンAIの成長や加速を止めたい。俺がAIの世界一になりたい』という気持ちから、こういう行動が起きているのではないか」(成田氏、以下同)

 高度なAIが世界を変えてしまう可能性よりも、一番でありたいという嫉妬心があるのではないかと推測。そのうえで、次のようなコメントをした。

「テスラが作っているAIはどうなるのか。ヒューマノイドロボットや自動走行の方が、よほど人類に影響を与える可能性が高い」

「自分のAIは置いといて、GPT-4だけに言及をし、『オープンAIの開発を止めるべきだ』と呼びかけるのはどう見てもアンフェア。彼がAIを先導していきたいだけ」

 さらに、マスク氏とオープンAIの関係性についても話している。

「元々、オープンAI創設にイーロン・マスクが関わっている。発起人の1人でもあるが、社長とそりが合わなかったというか、オープンAIの株式を半分以上取得したいという提案をして、断られた結果離れた。そうしたら、オープンAIがいきなりとてつもない技術を開発してしまったので、イーロン・マスクとしては、正直面白くなかったのではないか」

 成田氏は、オープンAIをどう思っているのか。

「イーロン・マスクは、もはやターミネーターみたいなものを作ろうとしている。それと比較して、GPT-4がやっていることは遥かに人類を良くしている感じがするし、皆さんの人生や仕事の生産性が上がっている。今のところ何の問題もない。GPT-4が人類を脅かすことは、現在のところ想像できない」

 署名賛同したマスク氏については。

「6カ月停止したところでどうなるのか。それに、政府が考えればいい話であって、あなたがやることではないと思う」

(『ABEMAヒルズ』より)

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