渡辺明名人の4連覇か、最強挑戦者・藤井聡太竜王が最年少名人を獲得するか 大注目のビッグマッチが開幕/将棋・名人戦七番勝負
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 将棋の第81期名人戦七番勝負が4月5日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で開幕した。今期は4連覇を狙う渡辺明名人(38)に、六冠保持者となった藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)が初挑戦する大注目のシリーズ。新年度の幕開けにふさわしいビッグマッチの初戦を制するのはどちらか。

【映像】渡辺名人VS藤井竜王 大注目の名人戦開幕局

 渡辺名人は、2000年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:17期)で、第80期名人(A級以上:12期)。タイトル通算31期は歴代4位、現役2位の快記録。棋戦優勝も11回を数える。序盤研究の深さから中終盤の粘り強さ、細い攻めをつなげる卓越した技術など、どこを取ってもトップクラスでバランスの取れた超一流棋士だ。名人戦は、2020年に豊島将之九段を4勝2敗で破りタイトルを奪取。以来、2年連続で斎藤慎太郎八段(29)の挑戦を受け、いずれも4勝1敗で退けて3連覇を達成した。開幕前日に行われた前夜祭では「自分自身ベストを尽くして第1局、番勝負を頑張っていきたい」と意気込みを語っていた。

 挑戦者の藤井竜王は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、順位戦A級(A級:1期)。2022年度は保持する竜王、王位、叡王、王将、棋聖の防衛に加えて、初挑戦となった棋王戦五番勝負を3勝1敗で制し、最年少六冠王に。4つの一般棋戦すべてで優勝を飾るなど、勝率、勝数でランキング1位に輝き、3年連続3度目の最優秀賞棋士賞を獲得した。初参戦となった順位戦A級は、7勝2敗の好成績でで駆け抜け、広瀬章人八段(36)とのプレーオフを制し初の挑戦権を獲得。「“名人”という言葉には子供の頃から憧れがある」と語った若武者が、谷川浩司十七世名人(60)が1983年に21歳2カ月で達成した最年少名人の記録更新と、羽生善治九段(52)以来となる七冠獲得の大偉業に挑む。

 両者の対戦は4期のタイトル戦を含む全19戦で、藤井竜王が16勝3敗と大きく勝ち越している。開幕局を制し、スタートダッシュを決めるのはどちらか。持ち時間は各9時間の2日制で、振り駒の結果、先手は渡辺名人に決まった。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わり、第7局まで進んだ場合は再度振り駒となる。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第81期 名人戦七番勝負 第一局 1日目 渡辺明名人 対 藤井聡太竜王
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