【プレミアリーグ】トッテナム-ブライトン(日本時間4月8日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
日本時間8日に日本代表・三笘薫の所属するブライトン(6位)がアウェイの地でトッテナム(5位)との上位争いを懸けた一戦に臨む。
ブライトンは現在2試合未消化ながらも勝ち点46で6位につけており、トッテナムは勝ち点50で5位につけている。前回の10月に行われた試合はトッテナムが1-0で勝利しており、ブライトンはリベンジを狙う形となる。
ブライトンは現在アウェイで8試合無敗である一方、トッテナムもホームで公式戦5試合無敗と、どちらもホーム&アウェイを苦にしていない。また、直近10試合の直接対決を振り返ると、一度も引き分けはなく、必ず勝者が決まる対戦カードとなっている。
両者は試合消化数に差があるが、現在の勝ち点の差はわずか4ポイントだ。互いにヨーロッパの大会への出場をかけて、全身全霊でこの一戦に臨むことだろう。
ブライトンは好調を維持、三笘の記録更新にも期待
ブライトンはミッドウィークに行われた延期分のボーンマス戦において三笘のアシストなどもあり2-0と勝利を収めた。この試合では18歳のFWファーガソンや途中出場の19歳MFエンシソら若手の躍動が目立った。
懸念されるのがボーンマス戦で足首を負傷したMFカイセドだ。途中交代の際には涙を浮かべながらロッカールームへと引き下がったため、その状態が注目をされていたが、トッテナム戦に向けての会見でデ・ゼルビ監督は「カイセドの足首は大きな問題でない」と発言。チームの核を担うエクアドル代表MFがトッテナム戦に間に合う可能性もあるだろう。また、途中交代したマクアリスターについても同様に語っている。
そしてこの試合のブライトンで注目されるのが、5試合連続で得点に絡むなど絶好調の三笘薫だ。先週末のブレントフォード戦では、香川真司と岡崎慎司が保持していたプレミアリーグにおける1シーズンの最多得点記録を7ゴールへと更新し、この記録をさらに伸ばすことに期待がかかる。ブライトンは今後アーセナルやマンチェスター・シティなど、自分たちより上位に位置する強豪との試合を控えており、その前に何としても5位トッテナム相手に勝利を収めたいところだ。
後がないトッテナム、エース ハリー・ケインに期待
前節のエバートンと対戦したトッテナムは、後味の悪い試合内容であった。リードしながらも終盤に相手のスーパーゴールで追いつかれてしまい、クリスティアン・ステッリーニ暫定監督の初陣を勝利で飾ることができなかった。またこの試合でルーカス・モウラがレッドカードにより出場停止となり、他にも主力であるベンタンクールやベン・デイビスなど多くの選手が怪我で戦線を離れている難しい状況にある。
そんな中、トッテナムの注目選手は安定した活躍を見せているハリー・ケインである。ケインは現在プレミアリーグにおいて3試合連続で得点しており、得点ランキング2位の22ゴールを決めている。
またこのイングランド代表FWは、ブライトン相手に13試合で9ゴールを決めており、この得点数は同カードにおける最多記録だ。何としてもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)圏内に残りたいトッテナムは、“ブライトンキラー”であるエースの爆発に期待したい。
この試合は、まさに五分の戦いになると予想される。ブライトンからすると、前節に違和感を覚えたカイセドとマクアリスターがこの試合に間に合うか、間に合わないかで試合の展開は大きく変わるだろう。勝って熾烈な「4位争い」に生き残るのはCL常連のトッテナムと“新興勢力”ブライトンのどちらになるのだろうか。
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