先月、女優の遠野なぎこがブログで一般男性との離婚を発表。注目されたのはそのスピードだ。出会って1カ月半で結婚してから、わずか14日間で離婚。遠野はこれが初めてではなく、1度目は72日で、2度目は55日で離婚している。
【映像】「自分の浮気、相手の浮気」「性格の不一致」バツ10の軌跡
ネットには「早すぎじゃない?」「ギネス申請したら通りそう」という声が上がる中、なぜスピード離婚してしまうのか? そもそも何度も離婚したら本当にダメなのか? ニュース番組『ABEMA Prime』はそれぞれの離婚経験者に話を聞いた。
■“王道ルート”を夢見てしまった
ゆめかさん(30)は2年前にスピード離婚を経験した。
「出会って3カ月で結婚して、その後11カ月で離婚した。結婚相手は合コンで知り会った人。私はその時看護師だったので『大丈夫? コロナ』という一通のLINEから始まった」
なぜ3カ月で結婚を決めたのだろうか。
「周りが結婚して、子どもも生まれるっていう王道ルートを見てきた。それが自分の中で当たり前だったので焦ってしまった」
その上で「交際期間がもっと長ければ展開は違っていたかもしれない。諦めというか、コロナで業務に疲れてしまったこともあり、“結婚したら旦那さんが養ってくれる”みたいな考えになってしまった」と後悔を口にした。
離婚の要因は夫の借金(2000万円以上)発覚や、大けがをしたのに心配されず「お前が悪い」と言われたことなど。ゆめかさんは元夫の友人に一度も会わなかったため、借金などのチェックをしていなかったという。
夫婦問題研究家の岡野あつこ氏(自身も二度の離婚)は「周りがみんな結婚していると本当に焦って、早くしなきゃと思う。友達に会うどころじゃなくて早く結婚式を挙げて、みたいになってしまうから、この焦りが駄目だったのかもしれない。そして、“こんなはずじゃなかった”というのがスピード離婚の原因にもなってくる」と分析。
ゆめかさんは「自分でがむしゃらに働かなくても経済的な面は相手任せというのがあったので、そこは自分が悪いなと思っている」と振り返る。
■離婚10回に要するエネルギーは?
沖縄でダイビングインストラクターとして働く高橋さん(48)。初婚は19歳の時だったが、結婚期間は4年で幕を閉じたという。その後、結婚と離婚を重ね、一度の事実婚も含めると「バツ10、子どもは10人」だそうだ。
「この先も機会があれば結婚したいと思うか」と聞くと、驚くべきことに「したいかしたくないかで言えばしたい」と答えた。
そもそもなぜこんなにも結婚と離婚を繰り返す形になったのか。
「結婚に対する夢や、幸せな家庭に対する憧れといった部分が強かった。自分の両親がそうだったので」
自身の性格に難があるのではないかと考えたり、反省したりすることもあるそうだが、交際時に相手から「『私ならあなたを変えられる』と言われたこともある」という。
結婚・離婚を何度も繰り返すことについて EXITりんたろー。は
「結婚をすごくいいものとして美化しすぎなんじゃないかな。離婚はとてもエネルギーがいることだと思うので、10回もできるのはすごいなと思ってしまった」と話す。
EXIT兼近大樹は
「結婚を幸せの定型だと言って押し付けられるのはイヤ。ただ、離婚を『失敗』と言うのではなく、バツ10じゃなくてマル10にしてほしい。経験値を得たという意味では、結婚しなかった人よりも一つ上のランクに行っているんじゃないか」と主張した。
プロデューサー・慶応義塾大学特任准教授の若新雄純氏は「結婚は新しい現実の始まりだと思う。今の現実が自分にちょっと合わないとか、他の自分にマッチした別の現実があるということなのではないか。そことどう付き合っていくのか」と解説した。
(『ABEMA Prime』より)
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