ボルシアMG

 日本代表DF板倉滉が所属するボルシアMGのローランド・ヴィルクスSD(スポーツディレクター)が、アルジェリア代表DFラミ・ベンセバイニとフランス代表FWマルクス・テュラムは2022-23シーズンをもって契約満了に伴い、今季限りでクラブを去ることを明らかにした。13日、クラブ公式サイトが伝えている。

 ボルシアMGは12日にキャプテンである元ドイツ代表MFラース・シュティンドルの今季限りでの退団も発表しており、連日の退団発表となった。

 ヴィルクスSDはベンセバイニとテュラムについて「両選手ともにオープンな意見交換を行い、今回の結論へと至った。これまでの4年間で彼らはサッカー面において多くのものを我々にもたらしてくれた。それだけにこの夏をもって契約を満了してしまうことは残念に思う」と語った。

 さらに両選手がフリーでの退団になることについて聞かれると、「我々は近年、才能のある選手を発掘してさらに成長させ、そしていつかは手放すというものがビジネスの一部となっている。そこでの理想は魅力的な移籍金額を見返りとして手にいれることなのだが、今回それが果たせないことは確かに残念なことではある」と心境を口にした。

 一方で先日、一部のファンから選手の去就に関してブーイングが起こった事態を踏まえ、「2人とも違いを生み出すことのできる選手であり、過去数年間にわたってチームの助けとなってくれた選手たちだ。今もそれは変わらない。だから失望は理解できるが良い別れに彼らが値することもまた事実だ」と2選手がファンに温かく見送られることを願った。

 現在27歳のベンセバイニは2019年にレンヌからボルシアMGへ加入。これまでドルトムントやアトレティコ・マドリードから関心を寄せられている。報道によると、ボルシアMGに加入した当時の移籍金額は750万ユーロ(約11億円)と見られているが、今回はフリートランスファーでの退団となる。

 また、2019年にギャンガンからボルシアMGに加入した現在25歳のテュラムは、フランス代表にまで躍進を遂げ、インテル、マンチェスター・U、チェルシーなどからの関心が伝えられている。加入当時の移籍金額は950万ユーロ(約14億円)と報じられているが、同じくフリーでの退団を迎えることになる。