アニメ「進撃の巨人」は、2013年から放送が開始された長期アニメシリーズです。アニメの最終パートとなる「進撃の巨人 The Final Season 完結編（後編）」が2023年11月4日に放送され、完結を迎えました。
今回の記事では、アニメ「進撃の巨人」に登場するキャラクター、ユミルをピックアップ。同じ名前を持つ始祖ユミルとの関係や、巨人化に至った経緯、彼女の秘められた過去について解説します。
目次
- アニメ「進撃の巨人」とは
- アニメ「進撃の巨人」ユミルの基本情報！声優や年齢などのプロフィールを紹介
- アニメ「進撃の巨人」ユミルの過去が壮絶だった
- アニメ「進撃の巨人」ユミルと始祖ユミルの名前が同じ理由は？
- ユミルが巨人化した経緯は？挿入歌も話題に
- ユミルはなぜ身をていしてクリスタを守る？
- ユミルが最後に登場するシーンはアニメ何話？
- アニメ「進撃の巨人」ユミルのまとめ
アニメ「進撃の巨人」とは
本作の舞台は、人間を捕食する“巨人”が存在する世界。巨人の侵入を阻む巨大な壁に囲まれた国で生まれ育った主人公エレン・イェーガーは、巨人に故郷を襲われ、母親を目の前で捕食されてしまいます。そのときエレンは、この世から巨人を1匹残らず駆逐することを決意しました。壁内の軍事組織である兵団（訓練兵団）に入団し、仲間たちと命をかけて巨人討伐に挑みます。
原作は「別冊少年マガジン」（講談社）にて2009年9月から2021年4月まで連載されていた、諫山創氏の同名漫画です。電子書籍を含む原作コミックスの累計発行部数が、全世界で1.2億部を突破するほどの大ヒットを記録しています。
アニメ「進撃の巨人」ユミルの基本情報！声優や年齢などのプロフィールを紹介
ユミルは、主人公・エレンと同じ第104期訓練兵団の1人です。鋭い目つきとそばかすが特徴の少女で、黒髪かつ長身の中性的な容姿をしています。同期のクリスタ・レンズ（ヒストリア・レイス）と仲が良く、作中でも日ごろから二人で行動している様子が描かれています。
ユミルは身体能力に優れ、本来なら104期上位10名入りは確実といわれていたほどの実力者でした。しかし、クリスタを「憲兵団に入ることのできる10位以内」に入れるために暗躍したことで、11位以降で訓練兵団を卒業しています。
ユミルの基本情報【プロフィール】
ユミルは17歳の少女で、身長は172cm、体重は63kg。誕生日は2月17日です。
クリスタが自分と似た悲惨な境遇で生まれ育ったことから興味を持ち、彼女に近づくために訓練兵団に入団しました。調査兵団を志願した理由も、クリスタが調査兵団を志望したからと、その行動は一貫しています。そんなユミルの正体は、「九つの巨人」の1体である「顎（あぎと）の巨人」の継承者です。
ユミルの基本情報【声優】
ユミルの声を担当するのは、声優の藤田咲（ふじた さき）さんです。ユミル以外の代表作は「キラキラ☆プリキュアアラモード」琴爪ゆかり役、「ゆるゆり」杉浦綾乃役などです。
アニメ声優のほかにも、有名どころとしてVOCALOID「初音ミク」の声を担当しています。
アニメ「進撃の巨人」ユミルの過去が壮絶だった
エレンの同期としてアニメの初期から登場していたユミルですが、その過去は謎に包まれていました。彼女の過去が明かされるのは、シーズン2の第35話。ユミルはもともとマーレ国で道端に捨てられていた孤児でした。そこで見知らぬ男たちに拾われ、「ユミル教」の教祖として崇められることになります。
やがて、ユミル教の存在はマーレ兵に見つかり、教徒たちともども楽園送りとなります。この楽園送りとは、無垢の巨人にされてパラディ島に追放されることです。本人曰く、無垢の巨人になってからなんと約60年もパラディ島をさまよっていたようです。
アニメ「進撃の巨人」ユミルと始祖ユミルの名前が同じ理由は？
アニメ「進撃の巨人」には、ユミルの他に、始祖ユミルというキャラクターも登場します。どちらも同じ「ユミル」の名であるため、始祖ユミルが登場した当初はSNSでも「ユミルと始祖ユミルの名前が一緒なのってなんか理由あるのかしら」と疑問の声が挙がりました。
その理由は、先述したユミルの過去で描かれます。孤児として道端で生活していたころのユミルは名前を持たない少女でしたが、ユミル教を名乗る男たちによって、彼らが崇めるユミル・フリッツ＝始祖ユミルと同じ名前を与えられました。彼らには、名もなき孤児に「ユミル」を名乗らせ、偽りの教祖に仕立て上げる目的があったのです。
ユミルが巨人化した経緯は？挿入歌も話題に
無垢の巨人となってパラディ島をさまよっていたユミルは、あるとき偶然にも巨人化能力を有する人間を捕食します。それが、始祖奪還作戦のためにパラディ島へ潜入していたマーレの戦士、マルセル・ガリアードでした。マルセルを捕食したことにより、ユミルは「顎の巨人」を継承し、人間の姿を取り戻したのです。
このときに流れた挿入歌が、「ユミルの回想シーンの挿入歌いいな」「ユミルの心情をうたった最高の挿入歌」とSNSでも話題になりました。この曲は、アニメ「進撃の巨人」シリーズの劇伴音楽を手掛ける作曲家・澤野弘之氏による「Call of Silence」です。英語の歌詞で歌われる本曲は、人間の姿を取り戻したユミルが夜空を眺めている幻想的なシーンにぴったりな、しっとりとしたバラード曲に仕上がっています。
ユミルはなぜ身をていしてクリスタを守る？
無垢の巨人から奇跡的に人間の姿に戻ったユミルは、当初、他人のために生きることをやめ、自分のために生きることを決意しています。そんなユミルが、身をていしてまでクリスタを守る理由とはいったい何なのでしょうか。
そもそも、ユミルがクリスタに近付いた理由は、パラディ島の3つの壁の秘密を知るためでした。巨人の力を盗んだことでマーレ国の報復を恐れたユミルは、秘密を握るクリスタに近づき、少しでも反撃の力を得ようと考えたのです。シーズン2第35話にて、ライナーもユミルについて「せっかく人間に戻れたんだ。自分だけは生きたいと思っただろう」と語っています。
当初は打算的な理由で近付いたユミルでしたが、クリスタとともに過ごすうちに、彼女も自分と同じ「己にウソをつきながら生きている人間」だと察し、次第に情が移っていきます。やがて、自分のために生きることを辞める決意したユミルは、シーズン2第30話でクリスタを守るために彼女の目の前で巨人化し、結果として再びマーレ国に囚われることになりました。
ユミルが最後に登場するシーンはアニメ何話？
ユミルは最終的に、自分が捕食したマルセルの弟ポルコ・ガリアードに捕食されて絶命します。死亡シーンははっきりとは描かれていませんが、ファイナルシーズン第61話にて、ポルコが「顎の巨人」を継承したときの話をしているときに、鎖に繋がれたユミルの姿が回想として流れます。これはポルコに捕食される直前のユミル、つまり彼女の最期の姿だと思われます。
アニメ「進撃の巨人」ユミルのまとめ
ユミルの打算的で厳しい言動をとる性格は、過去の壮絶な体験により培われたものでした。しかし、そんなユミルが自分の命に代えてまでクリスタを守ろうとする姿は、放送当時から現在に至るまで、多くの反響を呼んでいます。
シリーズ最終回となるファイナルシーズン完結編（後編）が放送され、完結となったアニメ「進撃の巨人」。この機会に、これまでのユミルの活躍や生き様を見返してみてはいかがでしょうか。
(C)諫山創・講談社／「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
アニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編にあたるエピソード（動画リンクつき）
| 完結編(前編) | |
|---|---|
| 88 | 地鳴らし |
| 89 | 自由の翼 |
| 90 | 絶望の淵にて |
| 完結編(後編) | |
| 91 | 天と地の戦い |
| 92 | 心臓を捧げよ |
| 93 | 長い夢 |
| 94 | あの丘の木に向かって |
