兄弟で同時世界チャンピオン誕生を目指す重岡優大、銀次朗(ワタナベ)兄弟の世界タイトルマッチがいよいよ目前に迫った。両選手は16日、東京・代々木第二体育館で開催される「3150FIGHT.vol4」で人生をかけた大一番に挑む。
 何が起きるか分からないのが3150FIGHT――。
 大会を主宰する亀田興毅ファウンダーの言葉通り、重岡兄弟が世界戦の舞台に上がるまでの道のりはアクシデントの連続だった。
 始まりは1月だった。銀次朗がIBFミニマム級王者のダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦した世界タイトルマッチがまさかの無効試合に終わった。第3ラウンド、偶然のバッティングによりダメージを受けたバラダレスが試合の続行に応じられなかったのだ。3150FIGHT初の世界戦が思わぬ消化不良の結末を迎え、銀次朗は茫然自失、亀田ファウンダーは頭を抱えた。