シャビ監督

 バルセロナを率いるシャビ監督が、16日に行なわれたラ・リーガ第29節ヘタフェ戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 今月5日のコパ・デル・レイでレアル・マドリードに屈辱的な敗戦を喫すると、11日に行なわれた前節のジローナ戦でもスコアレスドローに終わり、悪い雰囲気を払拭できていないバルセロナは今節、敵地でヘタフェと対戦した。しかし、FWハフィーニャやDFアレハンドロ・バルデのシュートが枠に嫌われるなど、またしてもゴールが奪えないまま、0-0でタイムアップ。首位快走から一転して、失速気味の“ブラウグラナ”の次戦は、『カンプ・ノウ』に好調のアトレティコ・マドリードを迎える。

 敵地で猛攻実らずに、2試合連続のスコアレスドローに終わったバルセロナ。試合後、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンは芝のコンディションに苦言を呈していたが、シャビ監督も「確かにそれは痛かったけど、分かりきっていたことでもある。この状況に慣れるために、昨日は乾いたピッチでトレーニングをしたぐらいだ。まあ、プレーするのは難しいよ。だって、ボールが走らないからね。それはヘタフェにとっても、そして観客にとっても悪いことだと思う」と吐露。ただ「それは言い訳にならない。最後の直線では何もできてないから、感覚を取り戻す必要がある。特に、攻撃ではもっと力を発揮しないと。それでも勝ち点1は取れた。我々が味わった不快感を考えれば、それは悪いことではないはず」と劣悪な環境の中で勝ち点を積み上げたことは讃えつつも、フィニッシュの精度は改善点であることを挙げた。

 またシャビ監督は、負傷交代したMFセルジ・ロベルトについて、「セルジはハムストリングの違和感だ。明日になれば、ケガの程度がわかるよ。あまりひどくないことを祈ろう」と告白。続けて「ここで眠ってはいけない。リーグ戦ではいいシーズンを送ってきたが、ここからは非常にシビアな試合が続く。(今日は)不快な試合になることは分かっていただけに、勝ち点1は悪くない。ただ、満足もしていない」とこれ以上は勝ち点を落とせない、と警鐘を鳴らしている。