イギリス紙『イブニング・スタンダード』が19日、来シーズンに向けてチーム縮小が求められているチェルシーで退団候補に挙げられている選手15名を選出した。
昨夏に就任したトッド・ベーリー共同オーナーの下、新体制となったチェルシーは2回の移籍市場で6億ポンド(約1000億円)もの大型補強を敢行したが、その影響で30人以上の選手が在籍することになり、チームはまとまらず、2回の指揮官交代も実施。現在リーグ戦では11位につけていることから、2016-17シーズン以来、7シーズンぶりにヨーロッパ大会の来季出場権も逃すことが濃厚となっている。
現状のままでもチームの人数が多いなか、来季は欧州大会にも出場できないことから、欧州サッカー連盟(UEFA)のファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規則への抵触を避けるために、今夏の移籍市場では大幅なチーム縮小が必要となっている。
そこで、『イブニング・スタンダード』は今夏に退団する可能性がある選手を15名リストアップ。そこには去就に注目が集まっているMFメイソン・マウントや主将のDFセサル・アスピリクエタ、MFマテオ・コヴァチッチなど主力選手たちの名前も含まれており、退団を望んだ場合は容認すると伝えられている。
そのほか、FWクリスティアン・プリシッチやFWハキム・ツィエク、FWピエール・エメリク・オーバメヤン、MFコナー・ギャラガー、GKエドゥアール・メンディらは退団の可能性が高いことを予想。一方、昨夏に加入したDFカリドゥ・クリバリにも退団の可能性があるものの、同選手自身は退団を望んでいないことも指摘している。
また、MFデニス・ザカリアはレンタル移籍満了でユヴェントスに戻るほか、DFトレヴォ・チャロバーとMFルベン・ロフタス・チークら生え抜き組の売却も受け入れる方針が見込まれている。
なお、ブライトンへのレンタル移籍で好パフォーマンスを見せているDFレヴィ・コルウィルは複数クラブから関心が寄せられているものの、チェルシーが中心選手として起用することを考慮していることから、売却の可能性は低いという。
そして、インテルへレンタル移籍しているFWロメル・ルカクは売却を画策しているが、週給の高さなどから売却先を見つけるのは難しいことを指摘。一方、レヴァークーゼンへレンタル移籍しているFWカラム・ハドソン・オドイはプレミアリーグのクラブへ完全移籍となる可能性があるようだ。
多くの選手の去就に注目が集まっているが、果たしてチェルシーは今夏の移籍市場でどのような動きを見せるのだろうか。