今年2月にイタリアの自宅で転倒して意識を失い、一時集中治療室に入っていた元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、無事マルコーニ病院を退院した。21日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
現在70歳のザッケローニ氏は、母国・イタリアのチェゼナーティコにある自宅で転倒し、地面に頭を強打。救急隊員が到着した時には屋内の階段付近の床に意識を失って倒れている状態で、即座に救急車でマウリツィオ・ブファリーニ病院に搬送された。
頭部の血腫を取り除く手術を受けたザッケローニ氏は、その後集中治療室(ICU)から一般病棟へと移り、マルコーニ病院のリハビリテーション科に入院。この度退院のはこびとなった。
『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、退院したザッケローニ氏のコメントを紹介。同氏は「私は幸運だった。ブファリーニ病院とマルコーニ病院の両方で優秀なスタッフに出会えた。皆さんに感謝している」と語ったという。また、同紙はザッケローニ氏が自宅で転倒した当時の状況も報告。ザッケローニ氏は、愛犬を腕に抱えた状態で自宅の階段を降り、その際にバランスを崩した模様。同氏は愛犬を庇おうとして転倒し、頭を強打したようだ。
なお、『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、この約2カ月間、ザッケローニ氏の健康状態を確認するために数多くのサッカー関係者が連絡を取っていた模様。その中には、ミラン時代の“教え子”アンドリー・シェフチェンコ氏や、名将の呼び声高いアリゴ・サッキ氏らの名前もあるという。現在、ザッケローニ氏の健康状態は良好であり、故郷のチェゼナーティコで毎日散歩に励み、生活習慣を取り戻す準備を進めている。