バイエルンは23日、同クラブに所属しているアメリカ代表DFアルフォンソ・デイヴィスの負傷状況を報告した。
A・デイヴィスは22日に行われたブンデスリーガ第29節マインツ戦にスタメン出場。左サイドバックの位置でスタートからピッチに立っていたが、開始直後の7分、ルーズボールを拾って一気に加速しようとした際、左太ももの裏を痛めてしまった。プレー続行は不可能となり、9分にモロッコ代表DFノゼア・マズラウィとの交代でピッチを後にしていた。
後日、バイエルンは検査の結果を報告。左ハムストリングの肉離れを起こしたと発表した。バイエルンは離脱期間を「当分の間」と表現しているものの、ドイツメディア『ビルト』によるとおよそ6週間の離脱が見込まれるという。ブンデスリーガの最終節は5月27日、つまりA・デイヴィスが負傷したマインツ戦から5週間後に予定されている。回復の進行度合いによって復帰時期は前後するものの、今シーズン中の復帰は難しいかもしれない。
今シーズン、A・デイヴィスはここまで軽度の筋肉トラブルによる1〜2週間程度の離脱はあったものの、基本的にはシーズンを通してバイエルンに欠かせない左サイドバックとして活躍。ブンデスリーガ第29節終了時点で26試合に出場しており、そのうち先発出場は24試合。チャンピオンズリーグ(CL)、DFBポカール、DFLスーパーカップを含めた公式戦通算では38試合に出場し3ゴール8アシストを記録していた。
今季のバイエルンは“3冠”に手が届きそうな中でシーズン後半戦に突入したが、4日に行われたDFBポカール準々決勝でフライブルクに敗れると、CLでも準々決勝でマンチェスター・C相手に2戦合計1-4で敗北。残るタイトルはブンデスリーガのみとなった中、前述のマインツ戦はセネガル代表FWサディオ・マネのゴールで先手を取りながら、後半に一挙3失点を喫し、1-3で敗れていた。他会場ではドルトムントが勝利したため、バイエルンは2位に転落。シーズン終盤戦でまさかの苦境に立たされている。
このような状況の中で、快速サイドバックが残りのブンデスリーガ5試合を欠場することも濃厚に。前人未到のブンデスリーガ10連覇を成し遂げた“絶対王者”にとって、試練のシーズン最終盤となりそうだ。