育成組織から大宮アルディージャ一筋の奥抜侃志にとっては大きな決断だった。ポーランド1部グールニク・ザブジェへの移籍だ。初めて挑む舞台でも、最大の武器であるドリブルは「通用している」と話す。「海外でプレーする」という「夢」を叶えたドリブラーは、今ポーランドの地でさらなる飛躍を遂げようとしている。
取材・文=三島大輔
写真=Górnik Zabrze(クラブ提供)
――昨年8月末にグールニク・ザブジェへの期限付き移籍が発表されました。改めてオファーが届いた時の心境や決断した理由を教えてください。
奥抜 自宅にいる時に電話でオファーの話を聞きました。迷いもありましたが、挑戦したいと思いましたね。相馬(直樹)監督には『自分が後悔しない道が良いぞ』という言葉をかけていただき、背中を押された感覚がありました。