バルセロナは27日、クラブ公式TVチャンネル『バルサTV』を運営する企業であるTBSCテレフォニカとの契約を更新しないことをクラブ公式HPを通して発表した。この決定により、現行の『バルサTV』の放送終了が“事実上”決まっている。
 スペインラジオ局『RAC1』や同メディア『ムンド・デポルティーボ』、『アス』などの報道によると、今回の『バルサTV』閉鎖はクラブの財政事情が大きく関係しているという。現在クラブは深刻な財政難に陥っている。ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長時代に巨額の負債を抱えたこと、新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延によって入場料収入が減少したことなどが主な原因だ。今季の開幕前にはラ・リーガが独自に設けているサラリーキャップ制をクリアできず、新規の選手登録ができない事態に陥っていた。当時はラ・リーガのテレビ放映権などクラブ資産を売却することで難を逃れていたが、来季に向けた財政問題は依然として解決しておらず、選手の大幅な給与削減が必要になるとも報じられている。