昨年末に全日本プロレスを退団して元日の日本武道館に出現、3・19横浜武道館で清宮海斗からGHCヘビー級王座を奪取し、4・16仙台で中嶋勝彦相手に初防衛に成功したジェイク・リーは、参戦半年も経たないうちに外敵というよりも、すっかりとノアの中心に立っている。まさしく方舟の舵を取る船長の風格が漂う。
 気付けば、ノアに異文化を持ち込んで“新しい風景”をもたらしたのはジェイクだった。192センチ、110キロの巨体を生かした独特のリズムの大きなプロレス、論理的なマイクパフォーマンスは、ノアのファンにとって新鮮に映っているに違いない。