リオネル・メッシ

 パリ・サンジェルマン(PSG)所属のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、クラブから2週間の活動停止処分を受けたようだ。5月2日、『レキップ』や『RMC』など複数のフランスメディアが伝えている。

 報道によると、メッシは先月30日に行われたリーグ・アン第33節ロリアン戦(1-3●)後に家族とともにパリを発ち、クラブの許可を受けずにサウジアラビアへ渡航。同国への滞在により現地時間1日に行われたトレーニングセッションを欠席したという。サウジアラビア訪問の目的は、個人のプロモーション活動を含む商業的なものであったとのことで、当初メッシはクラブに渡航許可を申請していたものの、却下されていたようだ。

 なお、『レキップ』が報じたところによると、PSGのクリストフ・ガルティエ監督は、ロリアン戦に勝利した場合、5月1日(月曜日)と2日(火曜日)の2日間をオフにすることを選手たちに伝達。しかし、一方で同試合に敗れた場合には、通常通り1日(月曜日)のトレーニングを行う方針であると説明していたという。

 メッシの無許可での海外渡航を受け、PSGは現地時間2日の夕方に同選手に対する処分を決定した模様。今後2週間に渡って試合やトレーニングへの参加を禁止し、当該期間の給与についても支払わない方針のようだ。これにより、メッシは現地時間7日のトロワ戦と13日のアジャクシオ戦を欠場することに。復帰は早くても21日のオセール戦になると見られている。なお、現時点でPSGから処分に関する正式発表はない。

 現在35歳のメッシは一昨年の夏にバルセロナからPSGに加入した。加入当初こそ適応に苦戦したものの、徐々に本領を発揮し、チームの攻撃の主軸に定着。在籍2年目の今シーズンはここまで公式戦37試合の出場で20ゴール19アシストをマークしている。

 同選手をめぐっては、現行契約が6月末で満了となることから、去就に大きな注目が集まっている。契約延長交渉が進展せず、古巣バルセロナやサウジアラビア、メジャーリーグ・サッカー(MLS)からの関心が報じられていることから、今夏のPSG退団が濃厚であるとも噂されている。なお、今回の事態を受け、各メディアは一様に、メッシのPSG残留の可能性はますます低くなったと指摘している。