今、世間を賑わせているAIチャットサービス「ChatGPT」。このChatGPTを子育てに活用するシステムの制作が進められている。
【映像】炎上防止に悩み相談? グループ内での「ChatGPT」の役割
5月末から実証実験が行われる「トモイクコミュニティサービス」。子育てママのチャットグループに、ChatGPTをグループのまとめ役や相談相手として組み込むことで、利用者同士の会話が生まれ、育児における孤独感を和らげることができるという。
中央大学とともにツールを開発している「トモイク株式会社」の企画部部長・有松克晟氏に話を聞いた。
「育児の価値観ごとにお母さんをグルーピングして、チャットのやり取りができるグループを構築する。搭載しているChatGPTに『寝ぐずりが酷いんだけど、何かいいアイデアくれないかな?』みたいな質問を投げかけることもできる。それに応じてお母さん同士のやり取りが活発になったり、自分以外の人たちと一緒に子育てをしている感覚、“共育(ともいく)感覚”を体験してもらいたい」
また、ChatGPTをまとめ役に組み込むことには次のようなメリットもあると話す。
「コミュニティ内で喧嘩が起きないようにするとか、思いやりに欠ける言葉遣いが発生しないよう、過去のやりとりを遡ってChatGPTが判断して警告をするような仕組みも検討している」
グループ内で利用者同士の雰囲気が悪くなると、ChatGPTが言葉使いを指摘して仲裁に入ったり、やり取りが少なくなっていると判断した際には、自ら話題を提供して活性化を図るという。
しかし、人のこころにどれだけ寄り添えるかは、まだ検証の余地も大きいそうだ。
「お母さん自身のメンタルが崩れてきてしまったときも、ちゃんとサポートできるのか。“セーフティネット”がしっかり敷ける状態は作らないといけない。懸念しているからこそ、徹底していかなければ」
AIが子育てを支援する時代。「トモイクコミュニティサービス」の目標について有松氏は、新たな人と人のつながりを作り、より良い子育て支援にしていきたいと語った。
「お母さん自身がコミュニティ内でともに育児をしている状態にたどり着いてもいいし、サービスとは別のところで仲間を見つけてともに育児をする状態になっていただければと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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