“金の馬車”は乗り心地が悪い? 日本からは秋篠宮ご夫妻が参列 英・チャールズ国王戴冠式の注目ポイント
【映像】1953年 聖エドワード王冠を戴冠するエリザベス女王
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 5月6日迫ったイギリス国王チャールズ3世の戴冠式。その概要や注目ポイントについて、ANNロンドン支局の佐藤裕樹記者に聞いた。

【映像】1953年 聖エドワード王冠を戴冠するエリザベス女王

 そもそも戴冠式は「イギリスの君主であるということを、国民や世界中に広く知ってもらう儀式」で、1000年以上前から行われているという。戴冠される『聖エドワード王冠』も歴史が長いそうだ。

“金の馬車”は乗り心地が悪い? 日本からは秋篠宮ご夫妻が参列 英・チャールズ国王戴冠式の注目ポイント
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「1661年にチャールズ2世のために作られた純金製で、高さは30センチ以上、重さは2.23キロあるため、戴冠式のみで使われる。前回被ったのは1953年、エリザベス女王の戴冠式のたった1回だけ。被っているところを見られるのは今回だけという王冠になる。式の最後には、国会の開会式など普段から使うものとされている『大英帝国王冠』と交換してパレードに挑む」

 戴冠式の前後に行われるパレード。バッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院を往復する際に使われる「馬車」も特別仕様になっている。

「全面に金箔が貼られ“最も美しい馬車”とも形容される『ゴールド・ステート・コーチ』は、過去7人の国王・女王が戴冠式で使用してきた。約250年前に2年以上かけて製作されたという。ただ、乗り心地が悪いと言われており、ウィリアム4世も『荒波にもまれる船のようだ』と語ったり、晩年のヴィクトリア女王も乗るのを拒んだと言われている。チャールズ国王とカミラ王妃に背中の痛みがあるため、今回は復路のみで使用される予定となっている。

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往路で使われるのは、2012年のエリザベス女王即位60年を記念して製作された『ダイヤモンド・ジュビリー・ステート・コーチ』。冷暖房完備、油圧式の安定装置により横揺れも軽減される最新式のもの。電動式の窓はひじかけにスイッチがあり、開くことがあれば国王か王妃が操作したのだな、と見ることができる」

 戴冠式にはどのような人たちが参加するのか。

「王室の関係者や、日本からは秋篠宮夫妻が出席予定。ほかにはイギリスの元首相やチャリティ団体の幹部、噂では元サッカー選手のデビット・ベッカムが来るのではないかという報道もある。注目が集まっているのはウィリアム皇太子の息子・ジョージ王子で、ページ・オブ・オナーという国王のローブの裾を持つ付き添い役を務める。皇太子の息子が戴冠式に参加するのは初めてとみられると報じられている。(王室を離脱している)ヘンリー王子は出席するが、メーガン妃は子ども2人とともに住居を構えるアメリカのカリフォルニア州に残るとされている」

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 警備体制に問題はない?

「イギリス警察、軍が威信をかけて無事に執り行うとしている。君主制に反対する人たちも中にはいて、戴冠式でトラブルを起こす可能性は0ではない。警備体制はかなり厳しくすると言われている。戴冠式は1分単位で何をするかが決まっているとも言われ、1~2時間程度の予定となっている。エリザベス女王の時よりコンパクトになるとされているが、費用面や国王・王妃の体調面を考慮されているそうだ」

ABEMA『アベマ倍速ニュース』より)

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秋篠宮ご夫妻がロンドンに到着 戴冠式参列へ
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英・戴冠式を前にリハーサル 深夜のロンドンで
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