将棋の第8期叡王戦五番勝負は5月6日、藤井聡太叡王(竜王、王位、棋王、王将、棋聖、20)と挑戦者の菅井竜也八段(31)が第3局の対局を行っている。ABEMAの中継には、対局が行われている愛知県名古屋市の料亭「か茂免」から、立会人の谷川浩司十七世名人(61)が出演。菅井八段らと定期的に開催している研究会立ち上げの裏話を語った。
本局で立会人を務める谷川十七世名人は、菅井八段と6年以上前から研究会を開催している。当初のメンバーは両名のほかに斎藤慎太郎八段、谷川十七世名人門下の都成竜馬七段の4人。若手伸び盛りだった菅井八段、斎藤八段、都成七段が、それぞれ順位戦昇級、タイトル挑戦など次々に結果を残していったことはファンにも強い印象を残している。対戦が増えたことやスケジュールの都合などで菅井八段が同研究会を離れたが、その後も“谷川研”は派生し、新たな研究会が立ち上げられたという。
4年ほど前に立ち上がった研究会は、谷川十七世名人、菅井八段に加えて畠山鎮八段がメンバーに。さらに菅井八段は、当時奨励会三段で退会する時期と重なった里見香奈女流五冠のモチベーションを高めるため、谷川十七世名人との研究会参加を呼び掛けたという。現在は菅井八段のタイトル戦期間中とあり休止中となっているようだが、谷川十七世名人も再開の日を心待ちにしている様子だった。
関西を代表するトップ棋士らによる研究会のエピソードに、ファンも注目。「そりゃみんな強くなるわ」「谷川先生も嬉しそうですね」「貴重なお話ありがとうございます!」とコメントが寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)