将棋の伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦挑戦者決定リーグ・紅組の最終戦が5月8日に行われ、羽生善治九段(52)が豊島将之九段(33)に124手で勝利した。この結果、羽生九段はリーグ戦紅組を4勝1敗の成績で終え、優勝。次戦では白組優勝者と藤井聡太王位(竜王、叡王、棋王、王将、棋聖、20)への挑戦権をかけて戦う。
羽生九段が6期ぶりの王位戦七番勝負登場へ、大きな前進を遂げた。豊島九段の先手で角換わり腰掛け銀の戦型となった本局は、昼食休憩後に一気に激戦に。後手の羽生九段はぐんぐんと攻め駒を前進させ、桂打ちから挟撃態勢を組み立てリードを奪った。劣勢に追い込まれた豊島九段だったが、2時間超えの長考から絶妙なバランス感覚から形勢を押し戻して優位に。しかし、二転三転となった終盤戦で攻めの姿勢を貫いた羽生九段が最後に抜け出し、鮮やかに寄せ切って大熱戦を制した。
この結果、羽生九段は4勝1敗でリーグ戦を終え、紅組での優勝が決定。藤井王位とのタイトル戦再戦を目指し、次戦で白組優勝者と挑戦者決定戦を戦う。
(ABEMA/将棋チャンネルより)