将棋の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」に出場するチーム斎藤が、予選Bリーグへの参戦を前に恒例のチーム動画収録に参加。チームを結成したばかりの斎藤慎太郎八段(30)、黒田尭之五段(26)、冨田誠也四段(27)の3人は、厳しい予選を前に士気を高めるための決起集会を開いた。前回準優勝のチーム斎藤とあり、悲願の優勝に向けての綿密な作戦会議…と思いきや、トークは新婚リーダーと愛妻のなれそめの話題に!?リア充嫌いの黒田五段は「キレてないっすよ」と冷静を保ちつつも、頬をピクピクさせていた。
前回大会で同じ関西所属の稲葉陽八段(34)率いるチーム稲葉に決勝戦で敗れ、準優勝となったチーム斎藤はメンバーを一新。前回、エントリートーナメントを勝ち上がり結成された「チーム下剋上」の主力メンバーだった黒田五段、冨田四段をドラフト指名した。黒田五段は斎藤八段と同じ畠山鎮八段(53)の弟弟子。冨田四段も同じ関西所属で修行時代から互いをよく知る仲。斎藤八段はチームとして厳しい予選に乗り込むため、より一層絆を深めるべく、大阪市内の高級焼き肉店で決起集会を企画した。
乾杯でお酒が入った3人は、普段なかなか話せないプライベートトークへと展開。棋士の戦闘服でもあるスーツの話題から私服のチョイスに発展すると、斎藤八段は「最近は妻と一緒に買いに行くようになりました」と早速新婚の惚気を炸裂させていた。自軍のリーダーとは言え、目の前で幸せ全開のエピソードを披露されたとあり、冨田四段はハラハラ。「え、大丈夫?キレてるんでしょ?」と黒田五段に視線を送った。“リア充嫌い”のキャラクターを確立している黒田五段は、頬をピクピクさせつつも「キレてないっすよ。キレる要素ないです。何を言ってるんですか。急に何言い出すんですか」と突然訪れた“難局”を笑顔でスルーしていた。
先制攻撃を受けた黒田五段は「斎藤先輩にどうしても聞きたいことがある」と切り返すと、「出会いってどんな感じだったんですか。将棋の変化を教わるより超重要っす!」とすかさず“反撃”。かわいい弟弟子からの質問とありタジタジになりつつも、登山に参加した際、後に妻となる女性の頼もしさと思いやりに好意を抱いたことを明かした。さらに冨田四段も参戦。「お互いの呼び方は?」との厳しい寄せを見せると、斎藤八段は「名前+“くん”とか“ちゃん”とか…。ここまでにしてください!」と“投了”を告げていた。
楽しいトークと美味しい食事ですっかり距離を詰めた3人。斎藤八段は、後輩棋士たちの頑張りにさらに発破をかけるべく“ご褒美制度”として「2人が1試合にそれぞれ3戦全勝を達成したらオーダースーツ(プレゼント)かなぁ?」と超太っ腹な提案。これに目の色が変わった黒田五段&冨田四段は「おお!それは燃えますね!」と闘志をみなぎらせていた。
果たしてオーダースーツは何着完成するのか、ここも大きな見どころポイントになりそうだ。最後は「頑張りましょう!」と元気よく盃を交わしたチーム斎藤。今年は悲願の優勝へ、絶対に負けられない戦いがいよいよ始まる。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)