ファイナルシリーズも前半最終戦さらに逃げるか渋谷ABEMAS、他の3チームの追撃は／麻雀・Mリーグ

　Mリーグ機構は「朝日新聞Mリーグ2022-23」ファイナルシリーズ5月12日の第1試合に出場する4選手を発表した。前日、渋谷ABEMASが会心のデイリーダブルを決めて、頭一つ抜けた首位に立った。今日で全16試合の前半が終了。初Vへさらに逃げるか、それとも他の3チームが捕まえるか。

【中継】朝日新聞 Mリーグ2022-23 ファイナルシリーズ4日目

　4年連続3位と毎年悔しい思いをしてきた渋谷ABEMAS。何度も苦戦してきたファイナルで、ついに2位に142.1ポイント差をつける首位に立った。残り試合数を考えても、まだ守りに入って逃げ切れるような差ではないが、後半に向けて後続チームの戦い方が限定されるほどリードできれば絶好の展開だ。白鳥翔（連盟）も、勢いに乗ってチーム3連勝を狙う。

　2位と3位は大接戦。2位EX風林火山は痛いラスがあり、大きくポイントを減らした。2位以下で団子状態になるほど、渋谷ABEMASの独走を許す展開になるため、早く集団から抜け出しマッチレースに持ち込みたい。松ヶ瀬隆弥（RMU）も2度目の優勝に向けて、首位チームをマークしながら前に強く進みたい。

　3位・KONAMI麻雀格闘倶楽部も、じわりと渋谷ABEMASに差を広げられ、ここで踏ん張りたいところ。攻撃力のある選手が揃う中、優勝を狙うためにはさらにリスク承知で前に出るシーンが増えてくるかもしれない。佐々木寿人（連盟）は、渋谷ABEMASとのトップ・ラスを狙って、いつも以上に強く出る。

　健闘しつつも、なかなか順位を上げられていないTEAM雷電。せっかく掴んだ初のファイナルだけに、このまま4位を押し付けられることだけは避けたいところ。連勝する爆発力を持つチームだけに、誰がいつそのきっかけを掴むか。こんな時こそ“セレブ”黒沢咲（連盟）の絢爛豪華な麻雀が求められる。

【5月12日第1試合】※成績はレギュラーシーズン

EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）個人7位　＋212.2
KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）個人6位　＋213.3
渋谷ABEMAS・白鳥翔（連盟）個人18位　▲84.7
TEAM雷電・黒沢咲（連盟）個人16位　▲9.2

【5月11日終了時点での成績】※セミファイナルシリーズのポイントを半分持ち越し

1位　渋谷ABEMAS　＋226.9（6/16）
2位　EX風林火山　＋84.8（6/16）
3位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋80.3（6/16）
4位　TEAM雷電　＋59.8（6/16）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）