アニメ『ONE PIECE（ワンピース）』は、20年以上も放送が続く世界的人気を誇る作品です。原作は尾田栄一郎氏が『週刊少年ジャンプ』にて連載する同名漫画で、世界累計発行部数は5億部を突破しています。2022年に連載開始25周年を迎え、同年8月に公開された映画『ONE PIECE FILM RED』は、日本国内の興行収入197億円、動員人数1427万人を記録する大ヒット作となりました。
アニメ『ワンピース』では、長いストーリーのなかでさまざまな名言が誕生しています。この記事では、アニメ『ワンピース』に登場した名言を「感動」「日常で使える」「おもしろい」「短い」「マイナーキャラのセリフ」に分けて紹介します。
目次
- アニメ『ワンピース』とは
- アニメ『ワンピース』感動を呼ぶ名言
- アニメ『ワンピース』日常で使える名言
- アニメ『ワンピース』おもしろい名言
- 一言で決める！短い名言
- あまり知られてない!?マイナーキャラの名言
- アニメ『ワンピース』名言のまとめ
アニメ『ワンピース』とは
前人未到の世界一周を果たしたゴール・D・ロジャーは、この世のすべてを手に入れた“海賊王”として、世界にその名を知られていました。そんな海賊王が処刑される寸前、伝説の宝「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」の存在を示したことで、無数の海賊たちがこぞってロジャーの遺した宝を狙う大海賊時代が始まります。
主人公のモンキー・D・ルフィは、自由な海賊にあこがれる少年です。海の秘宝と言われる“悪魔の実”を食べてゴム人間となったルフィは、“海賊王”になることを夢見て、広い海へと踏み出しました。そして、仲間を集め海賊団・麦わらの一味を結成し、ひとつなぎの大秘宝を狙う海賊たちと熱い戦いを繰り広げていきます。
アニメ『ワンピース』感動を呼ぶ名言
アニメ『ワンピース』には、多くの人から共感を呼び、聞いただけでシーンを思い起こさせるような名言も生まれています。まずは、アニメ『ワンピース』に登場する感動的な名言をご紹介します。
おれはもう!!二度と敗けねェから!!!!（第24話）
麦わらの一味の剣豪ロロノア・ゾロが、初めて世界最強の剣士ジュラキュール・ミホークに敗北したときのセリフです。
東の海（イーストブルー）の海に浮かぶ海上レストラン「バラティエ」にて、ルフィやゾロたちは、王下七武海の1人であるミホークに遭遇。世界一の大剣豪を目指すゾロはミホークに戦いを挑みます。
結果、ミホークにはまったく歯が立たずにゾロは大敗し、上記のセリフを叫びました。しかし、剣士として立派に戦い抜いたゾロをミホークは称賛。ゾロの心の強さと折れない志を感じさせるエピソードです。
いつかまた会えたら!!!もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?（第129話）
砂の王国・アラバスタの王女であるネフェルタリ・ビビのセリフです。
ビビは、サボテン島ウイスキーピークからアラバスタまでの航路を、麦わらの一味の船でともに過ごします。もともとはアラバスタまでの一時的な同乗でしたが、ビビと一味の間には仲間としての絆が生まれていました。
アラバスタを乗っ取ろうとしていたクロコダイルを倒し、一味はふたたび偉大なる航路（グランドライン）を目指します。ルフィたちはともに海へ出ようとビビを誘いますが、ビビは葛藤の末、自分の国に残ることを選び、上記のセリフを去りゆく船に叫びました。麦わらの一味とビビの、強い絆を感じさせる感動的なセリフです。
愛してくれて………ありがとう!!!（第483話）
ルフィの義兄であるポートガス・Dエースが、マリンフォードの頂上戦争にて死に際に言った最期のセリフです。
エースは、“海賊王”ゴール・D・ロジャーの息子として生まれ、幼いころから世間に恨まれていると感じながら生きてきました。しかし、処刑される自分を仲間たちやルフィが必死に救おうとする姿を見て、大事に思われていることを初めて実感します。
エースはルフィに上記の言葉をみんなに伝えて欲しいと言い遺したあと、笑顔を浮かべて息を引き取りました。
アニメ『ワンピース』日常で使える名言
アニメ『ワンピース』には、格言のように人生のためになるものや、生活のちょっとした場面で使える一言も登場します。ここでは、日常のなかで使える名言をご紹介します。
お前にできねェ事はおれがやる。おれにできねェ事をお前がやれ!!!（第298話）
麦わらの一味のコックであるサンジが、“司法の島”エニエス・ロビーで、そげキングに扮するウソップにかけた言葉です。
CP9（サイファーポール・ナンバーナイン／シーピーナイン）のジャブラに殺されかけ、ウソップは自分の弱さを嘆きました。危ないところをサンジが助け、ウソップは弱音を吐きそうになりますが、サンジが言ったのは上記のセリフでした。その言葉に奮起したウソップは、司法の塔の上から橋にいるCP9長官のスパンダムを狙撃し、ニコ・ロビンの奪還に成功。まさに、ウソップにしかできない活躍を見せました。
仲間と仕事を分担するときや、できないことに落ち込む人を励ますときに、サンジのこの言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
もうこれ以上戦うの!!!やめましょうよ!!!命がも゛ったいだいっ!!!!（第488話）
海軍本部曹長のコビーが、目的を果たしても終わらない頂上戦争を止めるために決死の覚悟で放ったセリフです。
コビーは倒れていく兵士たちに心を傷め、ルフィが海軍大将ボルサリーノ（黄猿）に攻撃を受ける寸前で、命を賭けて戦いをやめることを提言します。コビーの作り出した“勇気ある数秒”が瀕死状態だったルフィを救い、世界の運命を大きく変えました。
なかなか終わらないゲームを止めたいときや、喧嘩を止めたいときなどに上記のセリフを言えば、丸く収まるかもしれません。
生きてんだから無限にあんだろ!!（第1051話）
ルフィが、ワノ国の鬼ヶ島にて、四皇カイドウに放ったセリフです。
ルフィは、一度はカイドウに敗北して海に落とされたものの、そこから這い上がってふたたび立ち向かいます。そして「俺に勝てる可能性でもあんのか!?」とカイドウから問われ、上記のセリフを口にしました。何があってもあきらめないルフィの強い意志を感じる言葉です。
何かをできないと決めつけられたとき、ぜひこのセリフを使って、ルフィのようにあきらめない意志を示してください。
アニメ『ワンピース』おもしろい名言
アニメ『ワンピース』は思わず笑ってしまうギャグシーンが多いのも特徴です。ここでは、アニメ『ワンピース』に出てくるおもしろい名言を紹介します。
おれは元からネガティブだァ!!!!（第356話）
スリラーバーク編で、ウソップがペローナに放ったセリフです。
ペローナはホロホロの実の能力者で、ゴーストが体を通り抜けるとネガティブな気持ちになる“ネガティブ・ホロウ”を使います。ルフィやゾロたちが、ペローナの技によりネガティブになって戦意を失うなか、ウソップにはその効果が表れません。なぜ効かないのかと問うペローナに対して、ウソップは上記のように答えます。ウソップの度を超えたネガティブさには、敵であるペローナからも「人は…生きてる、ただそれだけで前を向いているはずなのに…」と同情を誘いました。
……やだ、ベタベタするわ（第390話）
麦わらの一味がシャボンディ諸島に上陸した後に、ロビンが言ったセリフです。
シャボンディ諸島には、ヤルキマン・マングローブの根から分泌される特殊な天然樹脂でできたシャボン玉が多数浮かんでいます。パッパグから説明を聞いたロビンは、地面に手を伸ばし樹脂に触れました。しかし、上記のセリフを言ってすぐにウソップのズボンで手を拭きます。
ロビンがさりげなくウソップに樹脂をなすりつける姿は、普段のクールな様子とのギャップが感じられます。ウソップが「ってつけんなよ！」と、驚きつつツッコむ様子もおもしろいシーンです。
お前…たち…わ…おれ…が…み…ち…び…く…!!!（第744話）
ドレスローザ編でのウソップのセリフです。
ウソップは偶然が積み重なり、ドンキホーテ海賊団特別幹部のシュガーを撃退。ホビホビの実の能力でオモチャにされていた者たちは、元の姿に戻りました。ウソップに助けられた人々は、英雄“ゴッド・ウソップ”を高く掲げて称えます。タイミングよく壁が崩れて光が指し、神々しい空気をまとうなか、ウソップは息も絶え絶えに上記の言葉を放ち、皆を沸き立たせました。
しかし、本当にウソップが言ったのは「おろせお前…!! たちわりィな。めいわくだ。おれのがんめんみろ。ちがびっちゃりだ。くそったれ」でした。その言葉はすくわれた面々に途切れ途切れにしか聞こえず、上記のように都合よく意味を取られたという次第です。
一言で決める！短い名言
長く連ねた言葉が、名言になるとは限りません。アニメ『ワンピース』には短い一言に多くの意味を詰めたセリフもあります。ここでは、短く言い表されたワンピースの名言を紹介します。
生ぎたいっ!!!!（第278話）
エニエス・ロビー編でのロビンのセリフです。
ロビンは、子どもの頃に“悪魔の子”として賞金首にされて以来、人々からの裏切りを多数経験しながら、1人きりで生きてきました。その後、初めて麦わらの一味という信頼できる仲間に出会いましたが、自分がいつか重荷に思われることを恐れ、自ら海軍に捕まります。
しかしルフィは、島ひとつを消し去るバスターコールも恐れず、世界政府の旗を撃ち抜くようにそげキング（ウソップ）に命じます。そして、ロビンに向かって「『生きたい』と言えェ!!!!」と叫びました。仲間たちが自分のために世界を敵に回すことも厭わないと知ったことで、やっと口にできたロビンの本音が上記の言葉です。
仲間がいる゛よ!!!!（第506話）
頂上戦争が終結し、 “凪の帯（カームベルト）”女ヶ島へ身を寄せた後のルフィのセリフです。
義兄エースを目の前で失い、ルフィは自暴自棄になっていました。見かねたジンベエから「失ったものばかり数えるな!!! 無いものは無い!!! 確認せい!! お前にまだ残っておるものは何じゃ!!!」といさめられ、ルフィは涙ながらに答えたのが上記の言葉です。自分を支えてくれる仲間がいることを思い出したルフィは、さらに強くなって生きる決意を新たにします。
死は人の完成だ……!!!（第1006話）
ワノ国の鬼ヶ島で、自分を討ちに来た赤鞘九人男を前にして、カイドウが言ったセリフです。
カイドウは、伝説を残して死んでいったロジャーや白ひげ、光月おでんのように死にたいと願っています。力でワノ国を支配しながらも、いつでも死の覚悟を持っている侍を好きだと言い、上記の言葉を発しました。『ワンピース』において屈指の実力を持つ男、四皇カイドウの死生観がうかがえるセリフです。
あまり知られてない!?マイナーキャラの名言
アニメ『ワンピース』で名言があるのは、メインキャラクターだけではありません。登場シーンの少ないマイナーなキャラクターにも、名言といえる印象的なセリフが多数あります。最期に、アニメ『ワンピース』に登場するマイナーなキャラクターの名言を紹介します。
国とは“人”なのだ!!!（第105話）
ビビの父親にして、アラバスタの王であるネフェルタリ・コブラが言ったセリフです。
反乱軍を討つように護衛隊から進言されたコブラは、しつこく言われても断固として拒否します。たとえ国王軍が滅びても、国民さえ残っていれば国はまた再生すると説き、王としての器の大きさを見せました。
この世に生まれて一人ぼっちなんて事は絶対にないんだで!!!!（第278話）
エニエス・ロビー編で描かれた過去の回想のなかで、巨人族の海軍中将ハグワール・D・サウロが、幼いロビンとの別れ際に言ったセリフです。海軍本部中将5人と軍艦10隻によって、島を消すほどの攻撃をされるバスターコールから命賭けでロビンを逃し、「いつか必ず!!!お前を守ってくれる“仲間”が現れる!!!」とロビンに希望を与えました。
「もしもあの時」なんて酔狂な世界は存在しない――この結果だけが“現実さ”（第746話）
ルフィに敗けた後、海軍に連行されるドンキホーテ・ドフラミンゴに、海軍中将つるが言ったセリフです。
ドフラミンゴは、もし海軍が王下七武海であるドフラミンゴに加勢していれば勝てたと語り「おれを潰すべきじゃなかった…――あんたら必ず後悔するぞ」と脅すような言葉を口にしました。しかし、つるは動じず、上記のようなセリフをきっぱりと言い放ちます。老齢の女性中将つるの、深みのある性格と威厳が感じられるセリフです。
アニメ『ワンピース』名言のまとめ
アニメ『ワンピース』には、感動的な言葉のほか、日常で使えるものやおもしろいセリフなど、名言が多数存在します。この記事で紹介したほかにも、印象的なセリフは数え切れません。ぜひ、配信やBlu-rayなどでアニメを見返して、あなたの名言を探してみてください。
（C）尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション
