ブンデスリーガ第32節が行われ、フランクフルトはマインツとの「ライン・マイン・ダービー」を迎えた。
リーグ戦では10戦連続白星のないフランクフルトは、9日にオリバー・グラスナー監督の今シーズン限りでの退任を発表してから迎える初めての試合。2月18日以来の勝利をつかむべく、鎌田大地が先発に名を連ねた。一方で長谷部誠は公式戦9試合ぶりのベンチスタートとなった。
対するマインツは直近ではヴォルフスブルクとシャルケに連敗を喫しているものの、それまではリーグ戦10戦無敗と好調を維持していただけに、来季の欧州カップ戦への出場の可能性を残す中、悪い流れを断ち切り再起を図りたいところだった。
フランクフルトは優位に試合を進める中、17分にペナルティエリア内でボールを受けた鎌田が反転しようとしたところ、アンドレアス・ハンチェ=オルセンに後ろから倒されたとの判定でPKを得る。このPKを鎌田が自らゴール右に沈め、ホームチームに先制点をもたらした。
勢いに乗るフランクフルトは40分、衝撃的なゴールで追加点を奪う。敵陣右サイドの深いところに抜け出したアウレリオ・ブタが角度のないところから豪快に右足を振り抜く。ダイレクトで放ったシュートはゴールのニアを突き、ネットに吸い込まれた。
2点のリードを奪ったフランクフルトは59分にも加点。フィールド中央でイ・ジェソンからボールを奪ったランダル・コロ・ムアニがそのまま単独で持ち上がり最後は左足でシュート。相手のミスを逃さなかったフランス代表FWが決定的な3点目を奪った。
66分には再び鎌田に決定機が訪れるが、狙いすましたループシュートはゴール右に外れこの日2点目とはならず。それでも終始試合を支配したフランクフルトが、リーグ戦11試合ぶりの勝利をつかんだ。
次節、フランクフルトは20日にアウェイでシャルケと対戦。一方3連敗となったマインツは、21日にホームでシュトゥットガルトと対戦する。
【スコア】
フランクフルト 3-0 マインツ
【得点者】
1-0 18分 鎌田大地(フランクフルト)PK
2-0 40分 アウレリオ・ブタ(フランクフルト)
3-0 59分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)