ラウタロ・マルティネス

 チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝のセカンドレグが16日に行われ、インテル(イタリア)がミラン(イタリア)を1-0で下した。この結果、2戦合計スコアを3-0としたインテルの決勝戦進出が決定。試合後、『スカイ・イタリア』や『メディアセット』が、セカンドレグで決勝弾を挙げたアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスのコメントを伝えた。

 試合は立ち上がりから2点が必要なミランが前に出たものの、元カメルーン代表GKアンドレ・オナナを中心とした守備が奮闘し、スコアレスのまま折り返す。後半に入ってミランが攻めあぐねると、74分にインテルの“ゲームキャプテン”が大仕事をやってのけた。左サイドで粘ったドイツ代表MFロビン・ゴセンスが中央へ繋ぐと、ボールはベルギー代表FWロメル・ルカクの元へ。ペナルティエリア左にポジションを取ったL・マルティネスはルカクとのパス交換から左足を振り抜き、ニアサイドに強烈なシュートをねじ込んだ。試合はこのままタイムアップ。2試合通してクリーンシートを達成し、公式戦8連勝を飾ったインテルが、13シーズンぶりに決勝戦行きの切符を掴み取った。

 試合後、L・マルティネスは「ファーストレグ、セカンドレグ、2試合を通して良い仕事ができたと思う」とチームの戦いぶりを称賛。「キーポイントはグループステージだった」と大会を振り返ると、自身がアルゼンチン代表の一員として昨年12月に行われたFIFAワールドカップカタール2022で世界王者に輝いたことに触れ「ワールドカップでも同じような経験をした。団結すれば、このような難しい試合であっても最高のプレーができるんだ」と胸を張った。

 また、L・マルティネスは「ピッチに立つたび、チームメイトを助けるために自分のベストを尽くそうと心がけているんだ」と自身の姿勢にも言及。その上で「CL決勝に進出する大きなチャンスだということは分かっていたし、今日はそのために僕の仕事をやり遂げることができた」と、チームのために尽くした結果が決勝戦進出を手繰り寄せるゴールに繋がったと話した。

 インテルにとって2009-10シーズン以来となるCL決勝戦の舞台は、L・マルティネス自身にとって初の大舞台となる。「信じられないほど嬉しく、どのような言葉で表現すればいいのかわからない。家族に感謝している。このスポーツは、世界で最も美しいもの」とその喜びを明かしたL・マルティネスは「CLの決勝戦でプレーするのは夢だった」と続け、“ミラノ・ダービー”を制してのCL決勝戦進出を喜んだ。

 決勝戦は日本時間で6月10日の28:00(11日の4:00)に開催予定。インテルはレアル・マドリード(スペイン)とマンチェスター・C(イングランド)の勝者と対戦する。