チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝のセカンドレグが16日に行われ、インテル(イタリア)がミラン(イタリア)を1-0で下した。この結果、2戦合計スコアを3-0としたインテルの決勝戦進出が決定。試合後、『メディアセット』や『スカイ・イタリア』がシモーネ・インザーギ監督のコメントを伝えた。
試合は立ち上がりからミランが前に出たものの、インテル守備陣も集中を切らさず、前半はスコアレスで終了。後半もミランがボールを握りながらもなかなか崩しきれない時間が続く。するとインテルは74分、ベルギー代表FWロメル・ルカクからのパスを受けたアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが左足でフィニッシュを沈め、大きな先制点を記録した。試合はこのままタイムアップを迎え、インテルは13シーズンぶりに決勝戦行きの切符を掴み取っていた。
試合後、インザーギ監督は「数日も経てば、我々が成し遂げたことの重大さがわかるはずだ。偉大なチームとの対戦が続き、長く困難な道のりだった」とコメント。「今日までのおよそ1カ月半は、セリエAにCL、コッパ・イタリアと3日に1度のペースで試合が続いた。ケガ人も出てしまったが、チームとしては何とか乗り切ることができたと思う」と4月以降の過密日程を振り返ると、「明日は4月の頭以来、久々のオフを与えた。木曜日から良いアイデアが出てくるといいね」と明かしている。
また、インザーギ監督は「ここまで来られたことを誇りに思う。私がインテルにやってきた時、求められていたのはCLの決勝トーナメントに進むことだった」と明かしつつ「昨季はベスト16に入ることができたから、今季はさらに上を目指していた。そして、我々自身の力で決勝戦への切符を掴み取ることができた。こうして夢を叶えることができて嬉しいね」と喜びを露わにした。
“ミラノ・ダービー”を制してのCL決勝戦進出を受け、インザーギ監督は「大きな犠牲を払って掴み取った勝利だった。満足しているよ。正直なところ今は実感が薄いが、時間の経過と共に喜びが身を駆け巡るはずだ」と正直な心境を吐露。決勝戦ではレアル・マドリード(スペイン)とマンチェスター・C(イングランド)の勝者と対戦する予定だが、「マドリーとシティはヨーロッパで最高の2チーム。我々にとっては非常に幸せなことだよ。明日は楽しみに試合を見ることになるが、どちらが良いといった希望はないね」と話した。
なお、今季のCL決勝戦は日本時間で6月10日の28:00(11日の4:00)に開催される。