ステファノ・ピオリ監督

 ミランを率いるステファノ・ピオリ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)からの敗退に悔しさを滲ませた。16日、イタリアメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。

 CL準決勝セカンドレグが16日に行われ、ミランはインテルと対戦した。ファーストレグを0-2で落としたミランは、決勝進出に向けては2点差以上での勝利が絶対条件。試合は序盤から一進一退の攻防が続くも、両チームのGKが好セーブを連発しなかなか得点が生まれない。しかし74分、ラウタロ・マルティネスがロメル・ルカクとの連携からネットを揺らし、インテルが先制に成功。その後はスコアが動かず、インテルが2戦合計3-0で決勝進出を決めた。

 CLでは実に18年ぶりの顔合わせとなった両チーム。“宿敵”との“ミラノ・ダービー”に敗れ、決勝進出を逃したミランのピオリ監督は試合後に「選手たちは全力を尽くした。インテルは勝利に値すると思うし、我々も彼らを祝福するよ」とコメント。その上で、優勝した2006-07シーズン以来16年ぶりとなる決勝進出を逃したことを次のように悔やんだ。

「ファーストレグの最初の15分間、我々には欲望が不足していた。今日の試合では良いスタートを切ることができたし、試合を変えられる可能性もあった。非常に残念だよ。我々は実力でここまで到達したし、決勝進出を望んでいたからね。CLでの素晴らしい旅がこのような結末を迎えたことについて、失望するのは当然だ。しかし、ミランにとって今大会の結果が重要なものであることに変わりはない。明らかに失望しているが、道のりは並外れたものだった」

 今シーズンのミランに残されたのはセリエAの3試合のみ。現在はヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位につけており、シーズン最終盤はCL出場権が与えられるトップ4を目指し戦うこととなる。ピオリ監督は「ネガティブな気持ちでシーズンを終わらせるわけにはいかない。チームの基盤は素晴らしいので、より良い形で新たなスタートを切ることができるだろう」と切り替えを強調した。